風邪ひいて体力ありませぬ…。
木曜は職場を早退したし、金曜なんて休んだし。火曜日まで東京にいたから、今週って1日半しか出勤してないのですよ。
我ながらひどいなぁ。そしてS嬢すまぬm(_ _)m
ので、書けるだけさくっと書きます。
青年館初日の感想です。
祐飛さん登場。
し、新撰組コスプレ…!?
なんですかあれは。似合いすぎですよ。
眼光鋭いよ。肚がすわってるよーーー。
これは土方コスをするゆうひさんを愛でる会なのですかそうですよねきっとそうだよそうとしか思えませんよアナタ!
と、軽くこわれた感じで観ていたのですがー……、
観ていくうちにそんな煩悩は消えました。
すごいよすごいよアナタタチ!
主にゆうひさんとすみ花とみつる。
そして『銀ちゃんの恋』面白いよ!
笑えて泣けて最高だ。
ゆうひさんの銀ちゃんは明らかに壊れた男で困ったちゃんで破天荒で寂しくて、でもそれに違和感を抱かせない演技だった。
役としての一貫性がきちんとある感じとでも言えばいいのかな。
落ち目だから寂しさがあるんだけど、それでもスターとしての華もある。
その存在感が上手かった。
一番好きな場面はヤスの階段落ちの前、椅子に腰かけてるところ。
セリフはなくてじっとヤスを見てるんだけど、ここの目線の鋭さや肚の据え方、感情の押さえ方がほんっとーーーーーーに良かった。
しかし小夏に「銀ちゃん踊れないじゃない」と言われて「顔で踊るからいいんだよ」と答えさせるとはなんておそろしい…。
銀ちゃんの中の人が中の人だけに。
小夏のすみ花。
この人もほんとにうまいなー。あなたホントに研4か!?
そして『舞姫』で「トヨー」とか言ってた人ですか。
ヤスの故郷に行ったときのヤスのお母さんとのやりとりが泣けた。
そしてそれに続くヤスとのちぎりの場面も。
そしてみつる。
DC公演での評判がよかったから期待して見に行ったんだけど、これもほんとうによかった。
ヤスの情けなさと男気がいい具合に馴染んでいた。
はっきりいってかっこよくない役なんだけど、それでも銀ちゃんを慕い、小夏を守ろうと必死になるところが人の好さを感じさせてうっかり惚れそうになった。
ヤスの母の「自分の腹を痛めて産んだ子だけど、私だったらあの子には惚れん」というセリフ(うろおぼえ)があって、たしかにそうかも、とは思うんだけど、でも内面を見たらかっこいいんだ。
命をかけた階段落ちを前にしたヤスの目つきに凄みがあって怖かった。
いつものらりくらりとしてはっきりしないあのヤスの目に狂気じみた光が宿っていた。それが「映画バカ」の怖さに思えた。
みんな命を賭けて映画を愛している。
それを体現していた。
ところで、1幕の回想シーンではゆうひさんが客席から登場するんだけど、舞台をオペラグラスで見てたせいでしばらく通路を歩くゆうひさんに気づきませんでした_| ̄|○
自分のばかー!
にしてもこの話、ヤスが主役になってもおかしくないところなんだけど、それでも中心にどんと座ってるゆうひさんってすごいよなー。
ゆうひさんの銀ちゃんがブレずに中心にいるからこそ、小夏の困惑もヤスの執着・依存も、それ以外の映画バカたちの根性と意地も生きてくる。
強力な磁場を作り出して、かっこいい役じゃないけど堂々と真ん中を歩いていく、そんな銀ちゃんを生きたゆうひさんはすごいなー、と思ったです。
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