『壬生義士伝』感想・3

2021-02-11雪組公演感想,雪組

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・雪ん子&雪の精が可愛い。
吉村がしづにプロポーズするのをハラハラしながら見守ってるの。

歌ってるところは幼稚園のお遊戯会風だが、これもまた可愛い(笑)。

・淀川決戦で仁礼智信のダンサーが出てくるところはギャグかと思った。
真剣にやってるし、踊ってるのは超娘役ダンサーなんだけど、登場の仕方がどうもね……。

・小川=あすくんの死にざまがすごかった。
死に装束でザンバラの髪を振り乱して、歌舞伎のような大立ち回り。
無念の死を強いられた者の、恨みつらみの気魄。

夏休みの怪談っぽさもあってよかったです。
(あ、私が観たのはムラだから、夏休み期間じゃないんだけどね)

・だいもん吉村がペラペラ話しかけてきて、うっとおしがっているあーさ斎藤が「こいつ殺す」になってるところが笑っていいのかなんなのか。
斎藤さん、キレるの早すぎ(笑)。

原作を読んでおらず背景にも詳しくないので、斎藤が「斬る」に至る理由が田舎者が無遠慮に話しかけてきたのがウザかった、というだけかどうかはわかんないけど、初見ではそういう風にしか取れなかったな。

・人を殺せる目をしている男役・ひとこは沖田総司。
普段はふわっとしていながらも、刀を構えたら一気に剣士の目になる。
この切り替わりがナチュラル。
「きちんと首が落ちますかねぇ」と剣呑なセリフを穏やかに言うからまたすごい。

・みつ「父は英雄だったのでしょうか」
斎藤「英雄ではなかった」

英雄って言ってやれよ!!
気の毒だろうか!!
(はじめちゃんの正直者!というか空気読んであげて)

武家の娘(しずの長男の育て方を思えば、娘にも相応のしつけをしているはず)が「父は英雄だったのでしょうか」という質問をすること自体、違和感ありありである。
話運びの都合上よねー、とは思うが、なんかなぁ……。

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