『壬生義士伝』感想・4

2021-02-11雪組公演感想,雪組

・りーしゃ演じる佐助が好きすぎる。

お辞儀の仕方とか、話しかけ方とか、おにぎりをむすぶ手つきとか、どれもが「昔の日本の使用人」って感じなんだよね。
忠義を尽くすべく育てられ、ひたすら腰を低く生きてきた人。
生きざまが匂い立つようだった。

雪を払うしぐさが一番好きです。

・初見では「うわっ、卑屈ッッ」と思っただいもん吉村。
下手に出ていても、回を追うごとに徐々に卑屈な感じは薄れていきましたね。

・池波=縣くんが女子と戯れすぎである。
設定が若者だからか?
あの男らしい見た目にもかかわらず、色気があるよーなないよーなお人なので、エロさというより「お姉ちゃんといっしょに遊びたい」(言葉通りの意味で)な感じがある。

明治維新後の鹿鳴館でもわりと若く見えたのだが、いったい何歳設定なのだとは思いましたです。

・鹿鳴館メンバー、場面によって人数が変わるのがなんとも……。
あーさと縣くんは昔の場面にも出てるから仕方ないんだけどさ。

それはそうと、「斎藤は牛乳きらい」ネタって必要だったん?
なにそのおじさんの豆知識。

・初見時、あやなちゃんの出番がほぼ鹿鳴館って勿体なさすぎるやろ……と思いました。
あ、でも子供千秋は可愛かったです。
大人になったらきれいでかっこいいし、二度おいしいのかもしれん。

・ちょびヒゲのにわにわ=谷三十郎。予想外に大きな役だった。
笑わせまくる、谷センセイの好きそうな役を軽妙に演じた。

・新選組組長の近藤勇はまなはる。
まなはるはかねがね貫禄のある役が似合わないなぁという印象なのだが、今回もそれは同じ。
近藤がさほど大きな役目を果たす作品じゃなかったけど、もう少し隊長らしい重さとかがあったほうがいいような。

・新選組で、ぞわぞわするようなすごい目をしてる人がいるなと思ったら藤堂のすわっちだった。
新選組の隊士は派閥についてまるで詳しくないのだけれど、「ああ、これは……」と隊内の嵐に納得せざるを得なかった。

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