星全ツ『アルジェの男』感想・3
梅芸で観た星全ツ『アルジェの男』の感想の続き。
・気位の高いエリザベートを演じたマメちゃんもよかった。
登場時の乳臭さのある少女から、淑女に近づく5年の歳月を感じさせる演技。
読書が好きで頭でっかちなところもあり、賢さゆえに素直になれない。「お嬢様」だけどアナ・ベルとはまるで違うのね。
長じての気位の高さも、「まだ大人になりきれていないのだ、可愛らしい」と思えるほどのもので、いい塩梅だった。
ジュリアンを軽く扱おうとするところは、演じる人によってはただの失礼でうっとおしい女になるのよ。
・ボランジュ総督(朝水くん)かっこいい。
いいおじ様役者がいるなぁ。
ミシリューとの政治的な敵対要素の説明は減ってましたね。
・ボランジュ総督の奥方は見た目には不釣り合いな「おばちゃん」感があるなっちゃん(失礼)。
美男美女の夫婦ではないが、ボランジュ氏は奥方の母性や懐の深さに惚れ入ったのだろう。
私が観たのは梅田初日だったので、特別なアドリブはなし。
全国を回っているうち、ご当地の名物が食卓に上がったとかで……名物を食べるこっちゃんを観たかった―――!!
・いきなり上手い歌を響かせてくるはると。
突然想像を超えたものが出てくると笑いたくなるよね。
アルジェリア時代も、ラストのカゲソロもお見事でした。
・アルジェ時代の仲間のみおのさきちゃんがすごくいい目をしてた。この娘役さん、好きだわ。
・パリの仲間たちは気の良さがとても感じられる。
それなのになぜジュリアンを5年も誘わなかったんだ(笑)。
主要役のしどりゅーはきれいで品があり、ジュリアンを信頼する清さが感じられる。
なんとなく、存在感に物足りなさを感じるのは今後の課題か。
・蘭寿さん似の天飛くんは子役(ピエール)。
前回の公演(エルベ)も子役だったし、中卒の研4だけど男くさい男役のほうが似合うタイプだと思う。
だから、子役はもういいよ!!とも思うんだけど、でもいい役だよね。
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