3月29日にライブ配信で観た『ロミオとジュリエット』Aパターンの感想の続き。
・役替わりパリスのあかさん。
いやぁ、気持ち悪いですね!!(褒めてる)
3高(高学歴・高身長・高収入)で顔もきれいなのに結婚したくない相手というのが伝わるパリスです。
スペック的には問題ないどころか素晴らしいのに、生理的に辛い……みたいなところ。
それをわかって演じてるあかさん、すごすぎ。
特に仮面舞踏会の「ジュリエット、見つけた」のところね。
うあああああって言いたくなったぞ。
蟲に見つかった!みたいな感じです。
空気をさして読む気もないパリス。
ティボルトのお悔やみにくるときも一応はしおらしくしてるんだけど、「祝い事が一番」と言われたときの「あ、それでいいの?じゃあ」みたいな感じもすごくいいですよね。
弔意を述べて形は整えたしあとは実利、みたいな。
キャピュレット卿に肩をつかまれたあかさんパリスの「なにこの手」みたいな表情も笑えました。
・きわみマーキューシオ。
年齢は高め。お兄ちゃんっぽいですね。
顔がきれいなこともあって、めっちゃ女遊びしてるんだろうなぁ……と想像してしまうマーキューシオです。
煽りがうまくて「狂犬」も納得。ヤバイ人感がでてました。
あと、犬のマネめっちゃうまいね!!
これが噂の!! 犬!!!! ってテンション上がったわ。
そしてきわみくんに触発されてか、モンタギュー勢の犬の真似のうまさよwww
なんなん、この犬芸集団は。
「俺は死ぬんだ」と歌いつつもあまり死にそうにないのはちょっと残念でした。
ベルばらのアンドレだってもうちょっと死にそうだろうよ。
・せおっちのベンヴォーリオ。
「気の毒な人」属性が似合う。
中の人の人の好さが透けて見える感じです。
真面目そうで、それゆえに空回りしてしまう残念さが切ない。
「どうやって伝えよう」も、ベンヴォーリオはすごく責任感が強いんだろうなぁ……と思いました。
ただ、責任感があってもうまく事が運ぶとは限らないのが辛いところで。
(もちろんこのときは「死」が邪魔したからなんだけど)
ジュリエットの死を伝えたロミオを一人にしたのも、ロミオの心を推し量った優しさゆえなんだろうな。
・オレキザキ氏の大公。
めっちゃ人間味があって気の毒。
いい人なんだろうなぁ。
争い収まらぬヴェローナで、街を治める統治者としての難しさ。
心根は優しくとも、優しさだけでは務まらない。
ときには厳しさも見せなくてはならない。
マーキューシオとティボルトの死により、ロミオに沙汰を下す場面。
大公自身も心の血の涙を流しているのだと感じる。
かれだって、甥を失った。
けれど、統治者・為政者としてモンタギューに肩入れすることもできず、心のままに甥の死を悼むこともかなわない。
苦悩と慈愛をにじませながら大公としての威厳を保つ、いい大公でした。
・ロミオのこっちゃん、開演アナウンスからイケボです、ありがとうございます。
フィナーレの男役ダンスでは、さっきまで能天気なふわふわロミオやってたとは思えないイケイケでキレキレで、なんなんこの人……!ってなりました。
・ひっとんのジュリエットはとにかく勢いがすごい。
「仮面舞踏会」でロミオとぶつかるところとか、これか彼女の生きざまで恋のスピードなのよね。
・ことなこのデュエダンはガチの競技ダンスみたいだよね。
詳しくないけど、パソドブレとかそういう感じのやつ。
2回目だとちょっと目が追いついてきましたが、やっぱりすごい。
うっかり、その道を極めてほしいと思ってしまうほどに。
・乳母(くらっち)がピーターを呼ぶ声、ドス効いてました(笑)。
初見より進化してる感じがしましたね。
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