1月19日にライブ配信で見た『ディミトリ』東京新人公演の感想の続き。
・物乞い(鳳真くん)はメイクなども含め本役のみきちぐを踏襲。
不吉な雰囲気もあって上手い。
・バテシバ役のるりはな。きれいでした。
しっとりした大人の役が似合うんですよね。
本役のくらっち共々。この役は胸の谷間が必須なのか(笑)。
大人の色気に少女ルスダンが反発するのもわかるような……。
・碧音くんのギオルギは若く、それゆえに王らしくあろうとする王に見えました。
宰相・イヴァネとのやりとりでバテシバとの別れという苦渋の決断をするところも、モンゴルとの戦いで自らを顧みず突撃していくさまもとてもしっくりきます。
バテシバとの別れを選択するのも少々イヴァネたちに「やりこめられた」感じがあり、自身の若さや経験値の不足からくる立場の弱さを感じるのが切ないところです。
モンゴルとの戦いで突撃していくのは、単なる一武将ではない王としては軽々な振る舞いに見えてしまう。
けれど、そうでなければ王として認められない国柄・時代でもあるのでしょう。
だがそれだけでなく人を思う優しさに、ディミトリやアヴァク・ザカリアンが心酔する理由があるのだろうと思います。
・お菓子屋の都さん、安定の美声。メイクも面白い。
・チンギス・ハンの世晴くん、悪役似合うわー。
表情のつけ方が上手かったです。
・幼少ルスダン(愛花さん)は超個性的な声ですね。
・「わが君の為ならばいつなりと名文を描いて見せますとも」でウィンクするアン=ナサウィーの紘希くん。やるわね(笑)。
かれも安定してて好き。
・間者さん(庭師)の滑舌やセリフ回しは気になった。透綺くんね。
・タマラ王女(美玲さん)、少女っぽさは少ない。
・ミヘイル役のタケル、顔がいい。
「きれいな人」と言われるのも納得。
なんとなく、本公演のミヘイルよりこういうの(お慰め)に慣れてる感じがしました。
・アヴァク・ザカリアンだけじゃなく、新公のセルゲイ(和波くん)とムルマン(凰陽くん)も悪役度低めに見えました。
本公演はディミトリやルスダンを窮地に陥れる敵役というポジションを基本として作っていて、新人公演は国のため(自分のためでもあるけど)という視点で役作りしてるのかな? と思ったけどどうでしょうか。
・女官長のカティアはちづるちゃん。こういう悪役っぽいのも上手いのね。
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