
・ありちゃんが演じたアヴァク・ザカリアンは原作からかなり大きく膨らんだ役。
原作では私利私欲のために動くディミトリの政敵に過ぎなかったものが、ギオルギ王への追慕の情ゆえに敵となるという理由付けがされ、さらにはルスダンへの忠誠心も抱くにいたるという流れができた。
ほんといい役です。
腐な人としては、あかさんギオルギを好きすぎたがゆえにこっちゃんディミトリに反発する……という設定はベタですが好物です。
さすがいっくんだぜ。
演じるありちゃん、ほんと上手くなった……!
月組下級生時代は芝居はお世辞にもうまくなかったのに、経験と努力によって変わりましたね。
ヒゲもいい感じ。
大劇場で観たときに気になった長い袖のバタバタした動きも、東京楽の映像では気になりませんでした。
アヴァクさんの最初のソロは曲調にびっくりした。
あそこだけちょっと世界観が違うのはなんでだ。面白いからいいけど。
・ありちゃんアヴァクの手下として、さりおのセルゲイとあまとムルマン。
やや落ち着きのないセルゲイと冷徹さが出ているムルマンで、きちんと性格の違いを出してました。
基本的には「元気!熱い!いいやつ!可愛い!!」なイメージの天飛くん(子役率高い)が氷点下な雰囲気を出してるのにしびれました。役者~~~!!
そしていい声。
・宰相イヴァネ・ザカリアン役のひーろーは思慮深い忠臣。
ありちゃんとの親子関係、ちょっと胸が痛いよね。
・47分経過でせおっち登場。2番手なのに忘れかけてたよ……。
せおさん貫禄ついたなぁ。
あのせおっちが……!みたいなことを思わずにいられないのだけれど、人間、場を与えられるとこうなるのか。
王者の貫禄も慈愛深さも備えたジャラルッディーン様でありました。
・自信満々に書いた名文がそれかよ!とつっこみたくなるアン・ナサウィー。
いや、どう素敵な言い回しをしたところでって話でしょうが。
・せおっちジャラルッディーン様がさりお・あまとを討ったときのぴーすけアン・ナサウィーのよしよし満足みたいな顔がツボすぎる。
あとジャラルッディーン様に討たれたセルゲイの遺体を「うわー」みたいな目で見てるとこも。
「美しい若者には目がないですから」と言うアン・ナサウィーさん、えっと、「我が君」の夜伽とかもなさってたんですか?とか余計なことを考えずにはいられない。
あのすっとぼけ感(嫉妬心なさそう)からして、かれはそういうのしてなさそうだけどさ。
・2人ばかり軽くやっつけた場で、捕らえられていたディミトリの美貌に「神よ讃えられてあれ」とのたまうジャラルッディーン様が呑気で最高である。
正義のヒーローのように登場するけどディミトリの顔が好きなだけでは説が。
・ハトチャン見ると脊髄反射で笑いが。
・最後のシーンは、ジャラルッディーン様もナサウィーも寛容すぎて泣ける。
反逆者とわかってもなお、「なにをお飲みになったのです」とディミトリに敬意を見せるアン・ナサウィー。
ディミトリもホラズムでそのまま生きりゃよかったのに。。。ってなるわ。
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