『鴛鴦歌合戦』感想・3

花組公演感想,花組

・ついったーでかなりの人が「歌合戦ってあった?」ってなってて笑いました。みんな思うことは同じね。
最初はお城で歌合戦がある予定だったんですよね。2度目に観たときに理解したわ。

・平敦盛を演じるほっちゃんがめたくそに麗しかった。
こういうときに凄絶な「美」を出せるのって強い。

道具屋の店員・八兵衛としては、飄々としつつもしっかり者の雰囲気を見せる。

・三吉いい役だなぁ。そりゃ元はらいとの役だわ。
長身な美咲ちゃんと並ぶと、天城くんはいかにもな「丁稚」なので、いきなり恋の相手になるのはハードルが高い。天城くんも公称172センチある長身なんだけどね……。
らいとだったら、その体格でわかりやすく「大人の男」っぽさを見せられたんだろうが、難しいよね。

・お祭りの場面など、さすがの舞月ちゃんで踊りがお上手であられた。日本物にはこういう人も大事よね。

お芝居そのものはあまり得意でない方ではありますが、舞月ちゃんは優れたダンサーでもあり、日舞も踊れて、お稽古場をまとめてるのではないかと思う。
管理職ではないけれど、それに近いんじゃないかな。知らんけど。

ひょっとことおかめで舞月ちゃんと踊るのは糸ちゃん。
名取でもあられ、こちらも踊りがお上手。
糸ちゃんは歌の人のイメージが強いけど、こういうときに違う実力が発揮できるのはさすがです。

・ひとこの若い殿様の家臣団、みんな衣装に役名モチーフの模様ついててわかりやすい。
顔と芸名が一致しなくても着物の模様で「あの柄だから○○さんだったのね」ってわかるのがありがたい。

・あわちゃんは思い切りのいい芝居が売りかな。
藤尾さんが元気になったポーズで毎回アドリブ入れてるらしい。

・藤尾のお父さん、遠山満右衛門のあかさんのコメディの間は最高ですね。
最初のほうの「(礼三郎に)もっと寄れ」のところとか。

でも礼三郎さん浪人だけど、いいの?とは言いたくなる。
いざとなったら自分の力で礼三郎に役職をつけられそうだからいいのか?

・最後の立ち回り、かれーちゃんの脚見せが大盤振る舞い。
みっちゃんのときの『風の次郎吉』思い出したわ。
あと宝塚歌劇100周年大運動会。(マイティーとともに爆走してましたね)

いつもながら素晴らしい脚で……女子感がない!!

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