『鴛鴦歌合戦』新人公演の感想の続き。
おとみ/みこちゃん
おとみのみこちゃん、可愛くないわけがない!ビジュアルも王道丸顔娘役で、若いお嬢様ぶり。
傘を買うの売らないのくだり、本公演ではお春とバチバチにやり合ってたのが、新公ではちょっとお春に押され気味に見えたのも、いとけない無邪気な少女ぶりと映った。
歌もいい。
おとみちゃんは本公演では「お菓子を持ってきた」で泣いてましたが、新公では「誕生日なの」で泣いてました。
誕生日なのに好きな人(礼三)がきてくれない、「少しくらいいいじゃないですか~」と盛大に泣きわめき、取り巻き連が礼三郎をいざなう。
そのときにおとみちゃん、ニヤっと笑ったーーーー!!!
あれだろ、傘騒動の恨みを絶対持ってるだろ。
みこちゃんはちょっとしたいじわるとか、嘘とかがうまい。
そういや音校文化祭から悪女をやってて、当時からうまかったような。
しかもそういうのがうまいだけじゃなくて、ちゃんと「娘役」としての可愛さ、ヒロインぽさがあるのがいいんだよね。
蓮京院/すみれちゃん
しっとりした美しさに、そりゃ美形3兄弟生むわ!!の説得力がありました。
落ち着いた声音も、年齢と立場を表現していてよかったです。
新公2番手・峰沢丹波守/みそまる
歌でぶん殴れる系男役、みそまるです。歌だけじゃなくダンスや芝居もめっぽう上手いお人です。
2階席で見てましたが、出てきたときの客席の拍手も大きくファンがかける期待のほどが伝わりました。
「僕は若い殿様」と歌うみそまるは、本役のひとこちゃんより浮ついてる雰囲気は薄い。
骨董狂いに女好きはおいといて、ちゃっちゃと政治やってそうな雰囲気があるんだ。
「輝くこの笑顔」の笑顔度合いはあまり高くなくて(男役であることにこだわったのかもしれない)、個人的にはもうちょっとわかりやすい笑顔でもよかったんじゃないかと思う。
1階席だとまた違って見えたのかな。
舞台中盤にかけて徐々にコメディ度合いが上がっていったように感じました。
麗姫/美咲ちゃん
本役のうららちゃんは絵にかいたようなお姫様ぶりを発揮して「おほ、おほ、おっほん」と咳ばらいをするところ、美咲ちゃんは「おっほん」と低めの声で制するようにしていました。
どうやら、しっかり者でちょっと怖い奥方のよう。
「鴛鴦の香合」の話をするところも、本役さんはふわっとした持ち味を出してましたが、美咲ちゃんはピシッとしてましたね。
今回の新公は、みんな自分なりの役作りをしているのがよく伝わりました。
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