月組版『月の燈影』を見たんだ・3

月組公演感想,月組

・川向こうの人たちが一列に並んで歌い踊るところが好き。

・丑右衛門さんにはまりんさん。
ほんと上手い。さすが実力派専科さん。
初演にも別の役で出てたんですよね。舞台上で演技をするだけでなく、作品を創る上でのアドバイザー的な働きもしていそう。

・蘭くんは松廼屋六八。太鼓持ちですよね。
仕事柄、場を明るくさせる男だが、業は深い。
本当の悪人は別にいるのに、あいつのせいですよっっと何度も新助(=若)に吹きこんでしまうあたりが罪深い。

生き残るためには、保身のためには、うまく立ち回ってずるく生きてきたんだろうな。

・まんまと騙されるあましの弟・新助=若さま。
女のために金をつぎこみ、つぎこむために博打に走り……って最悪なやつですわーーー!!
ありがちだけれども。

髪結いという仕事はあれど、地道に働いて稼ぐという考えがないんですよね。場所柄、どうしても一発逆転に賭けたくなってしまうんだろうな。
愛嬌はあるんだけど、でもどうしようもなく馬鹿だ。
でもこういう馬鹿って宝塚の舞台上では愛されるし、役としては美味しいんだよね。ビジュアルもいいしさ。
こういうやつがいないと話が転がっていかないし。

・まのんちゃんはお壱。巾着切りですね。
可愛い~~~!!
やってることはアカンけれども、ほんと愛嬌があるし上手いな。

・今回の収穫は文字春ねえさんのるりあちゃんかな。上手かったー!
女っぽさとか嫌味な感じとか、ほんとそういう世界の人の雰囲気が出てた。
102期の娘役さんですね。102期ってけっこう実力がしっかりしてるイメージ。

・ライブ配信は千秋楽ということで、出演者全員からの手拭い撒きがありました。(通常は主演のぱるだけだったらしい)

届くのはせいぜい10列くらいまでっしょ。と思ったら、元吉ちゃん(いちごちゃん)の手拭いが最後列まで飛んできただと……!? 遠投、得意なの!?
大運動会ではきっと玉入れチームだな。

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