『鴛鴦歌合戦』感想・1

花組公演感想,花組

花組大劇場公演『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』初日を観てきました。
7月7日(金)13:00、七夕の日です。
ベタなラブコメだからちょうどいいかもしんない。

元が1939年の日活のオペレッタ映画。
第二次世界大戦より前なんですよね。
原作映画をまだ見ていないのですが、プログラムを読むかぎり、ほぼ原曲が使われています。

幕開きから大階段を使ったプロローグで、その後もずっとみんな歌いまくり(お城で歌合戦が開かれるからみんな練習してる、みたいな設定だったかな)。
和風のショーみたいな感じです。
行ったことないけど明治座とかこんな感じかなぁ、とか。

登場人物がほぼアホの子で笑いもバンバン湧き起こる。出演者のセリフの間も良いんですよね。
殿様を始めとして困った人はたくさんいるけど悪人がいなくて、最後は何組かのカップルができるハッピーエンドな大団円。
れいまどもひとこもうららもほのかもみんな可愛い作品。
いやしかし顔のいい兄弟だ!!

肩を凝らせずに見られる作品ですね。

音楽はスチャラカ系のブギっぽい感じ。
単品で聞く分には好きなんだけど、音楽のテンポがゆるいので、最近の海外ミュージカルに慣れてると少々タルい。
原曲のこの音楽じゃないと『鴛鴦歌合戦』じゃない、んだろうけれど、直近で配信で見た『1789』との落差がすごい。
ただ、このなんでもあり感や、レパートリーの幅広さが宝塚歌劇の凄さでもあります。たまにはこういうのもいいのだ。
なお、話はテンポよく進みます。
いろんな人に役があってセリフがあって歌があって楽しい。

星組大劇場公演『1789』にひきつづき、客席からの登場ありでした。
かれーちゃんが1人で通ります。
私は2階席からだったので正確なところはわかりませんが、たぶん上手センター通路を通ってたよね。そのまま1列目の前を下手側に進んで銀橋に、という流れ。

というわけで初日ご挨拶のかれーちゃん。
「初日で客席降りの情報もなかったので、『芝居の途中で頭も下げずに入ってきて、ひとこの可愛い殿様見てたのに(怒)』というのを後ろのお客様から感じましたが…明日からも通らせていただきますので」という感じで断っておられました。
そのあたりのチケット持ってる人、いいなぁ。

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