2024年5月12日に行われた「月城かなとサヨナラショー」の記録と記憶。
セットリストは前項に。
『グレート・ギャツビー』「朝日の昇る前に」
るおりあ(少年ギャツビー)のセリフで始まり、幕が開くと後ろを向いたれいこちゃんが1人で登場。
前を向いて歌い出します。
衣装は紺の飾り燕尾、シルバーのタイとベスト。
なかなかないサヨナラショーの始まり方です。
まさかご本人以外の声で幕を開けるとは。
トータルで考えると「芝居」がかなりのウェイトを占めるサヨナラショーなので、れいこちゃんの声であろうがなかろうか、世界観が合っていることが第一なのでしょう。
そして我欲が少ない人なんだろうなぁ、れいこちゃん。
「自分」が前面に出るタイプだったら絶対にやらない形式だと思うわ。
ジェイ・ギャツビーは夢を追い、夢をつかむ男。
宝塚という世界でトップになった人にふさわしい幕開け。
『川霧の橋』主題歌
続いてれいこちゃん・幸次郎のセリフがあり、上手から銀橋へ出てソロ。
歌うけど、セリフから入るあたりやはり芝居が重要なのね。
本舞台に「Kanato Tsukisiro」の電飾が出てました。サインじゃないのも最近では珍しい。
『ダル・レークの恋』「まことの愛」
引き続き銀橋でれいこちゃんのソロ。ラッチマン、好きだったわぁ。
もう1回再演してほしいくらいれいこちゃんのラッチマンはよかった。
そしてれいこちゃんの歌声に聞きほれる。
『今夜、ロマンス劇場で』主題歌
下手から海ちゃんが登場し、銀橋へ。
上手へ去りかけていたれいこちゃんが戻り、銀橋で2人が出会うようにデュエット。
この「出会う」感じがものすごくロマ劇っぽいんだよね。
海ちゃんもれいこちゃんとお揃いの紺色のドレス、紺の長手袋。
長いポニーテールに雫が流れるような髪飾りとイヤリングが美しい。
見てないけど『Rain on Neptune』のだったりする? 雰囲気的に。
『DEATH TAKES A HOLIDAY』「How Will I Know?」
そして銀橋に残った海ちゃんのソロ。
ずいぶんと歌が上手くなった海ちゃんだけど、中でもデスホリの歌はいいですよね。
公演に合わせて磨いた感じがする。
良い作品に出会えるのは運の要素も大きいけど自分たちで引き寄せるものでもあるでしょうし、なにより「良いもの」にするのはご本人たちの実力。
『ブラック・ジャック』「かわらぬ思い」
本舞台にれいこちゃんとコロスが4名。
れいこちゃんはさっきの紺の燕尾に黒のコートと白いストールをかけてきました。
コロスは鳳月・風間・礼華・彩海(敬称略)とえらく豪華なダンサーたちで、あの、BJ以外で使いようがないBJ柄の衣装をお召しである。
かっこいいけどシュールと言えなくもない。
『Rain on Neptune』「Compass of Your Heart」
れこ海の同時退団者5名(麗・空城・彩音・一星・まのあ)が下手から登場し銀橋を渡りながら歌い継ぐ。
全員が紫色の衣裳です。
サヨナラショーの構成を考えたときに、れいこちゃんが自分の楽曲より先に思い浮かんだのがこの曲だそうで。
彼女らの今後の勇気になりそうな素敵な曲です。
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