姉からのメール・230・花組

姉からのメール

姉からの花組バウWS『殉情(じゅんじょう)』の感想の続き。
はなこあわ版。

花組 バウ 殉情 感想2

・現代のところは、なんかいいたいことはわかるんだけど、春琴抄といまいち繋がりが分からんかった。SNSやってる今の若い子なら、ああそうだなってわかるのかもしれない

・マモルの子は若いだろうにアドリブもこなれて形になってた、度胸ありそう

・高峰くんいい男になったなー(^^)。七三分けで着物でちゃんとかっこいいって、相当なものだわ、びっくりよ!!二幕に番頭はんが出ないのが勿体無いわー。おやつ?おにぎり?を、ちゃんといただきますとささげてから豪快に食べてて、好感度があがった。一人ちょっと手前に座ってて、わちゃわちゃした丁稚たちを見守りつつ馴れ合いすぎないのも出来る番頭って感じですよ。いやかっこいいわ

・春琴に意見するのはごめん被る!みたいに顔を伏せて隠れる動作が激しいんよ、皆さん。どんだけ嫌なのか…。おきみちゃんの「見とき…」が男前(のわりに泣くんだけども笑)

・ここの、お稽古に行く一連の動作(春琴が立つ→座布団下げる→ 籠巾着もつ→…)の流れが好きなのよ。佐助が草履を履く間、春琴はじっとまってて、足をそっと触る合図で春琴草履をはく…その間とか、スムーズさに二人の過ごしてきた時間の長さ、信頼の濃さが見えるというか

・小さくて上手いので、子役とかコミカルな役とかを任されがち糸ちゃんですが、しっとりした芸者さんもめっちゃ良かった!!酔っ払ってるお蘭が、春琴に「座興の宴で酔っ払いを喜ばす芸」とズバッと言われた途端、目が据わって表情もキッと険しくなったの、ちょっとゾクっとした

・利太郎、お蘭のところには無防備に飛び込んでいくのが微笑ましい。普通の舞台化粧をしてて普通の男に見える(中身はともかく外見は)ので、お蘭と利太郎が芸者と客というのもありつつ、男女の仲なんだろうなと思えたんだけどどうなんだろう

・舞月ちゃんの目が見えないことをいいことに、すぐ横でジタバタしたり好き放題の利太郎笑。手拭いでバンバンされても気に留めない分別ある師匠、相当人間ができている

・ずっと音を出さないように爪弾きをしてきたであろう佐助が、春琴の前で弾かされる時に使う撥はその時春琴から差し出された撥なので、佐助のファースト撥(?)は春琴の撥というのが、私の密かな萌ポイントですよ、違うかもしれないけどね

・恋に溺れてみたいと春琴が言うのは、盲目、主人と使用人、自分の性格など、恋愛の妨げとなるものやそれによるコンプレックスなどにがんじがらめになってて、本当にそうなんだと思う。あわちゃん春琴の、願いとして強く思うに至らないような、消え入りそうな「色んなもんを見てみたい…」が切なすぎる(T . T)

・本当は家業を継がなければならない身でありながら、盲目である故にそれができないばかりか、厄介をかけているっていう負い目は少なからず春琴の中にある気がするのよ。それの裏返しの、あの態度と必要以上のプライドの高さっていうのはあると思う。「糸竹の芸に命をかけて」きた、こうと決めたらストイックそうな春琴が、「お琴三味線のお師匠」という職業ができて、誇らしくて嬉しくて…!っていう気持ちが溢れ出す「おっしょはんと呼びい?」がめっちゃ好き

つづく

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