姉からのメール・219・花組

姉からのメール

姉から花組全ツ『フィレンツェに燃える』の感想が届いたので転載。

花組 全ツ フィレンツェに燃える 感想1

・これ、たまにくる「わからない柴田先生」シリーズだったわ

・パメラは夫を殺してないとしか思えないんだが…。それどころかパメラ、めっちゃ可哀想なんだが…

・っていうことを幕間で言ったら、「は?」みたいな反応だったのでびびった。ええーーー?マジで?そういう話じゃないの??私何を見たの?三階だったから?

・で、帰りの電車でプログラム見たら、第六場B「パメラの夜」に「自分本来の姿をレオナルドに言い当てられてしまう」って書いてあって、ええーーー!?!ってなった。レオナルドの描くパメラ像(悪女っぽい)が、パメラの本来の姿だったのか…。私、あの場面は、「みんなが私を悪い女だと言う、アントニオの弟であるこの人も見透かしたかのようにそう言う、本当にそうなのかもしれない…」って思った結果の、「アントニオだけは幸せになって欲しい」という希望をこめた拒絶なのかなーと思っていたのだけども…。ただでさえ、黒い噂のある、水商売あがりの未亡人にとって、侯爵子息は不釣り合いであり、惹かれつつも気後れとか巻き込みたくないみたいな感情があったのでは?と思っていたのだけど、どうもそれは違ったらしい

・パメラ、「オレはアイツがどんなか知っている」みたいな、主に男から見た主観とか、伝聞、噂みたいな情報しかないのがもどかしい。本人が語らない。「殺したのか?」みたいな問いかけに、おっ、いよいよ核心に迫るか…!!と思いきや、「好きに思えば?」的な返しで、おいーー!!ってなるっていう…

・はっきり殺したか殺してないかを言わないのは、言ったところでどうせ好きに受け取るのでしょう?あなたたちみんな…っていうあきらめ?

・無実の死刑囚うんぬんの件は、その無実を訴えている様子がまどかちゃんに重なって見えたということかなーと思ってた

・面白おかしく曲がった捉え方や誹りを受けてきて、人というものに絶望していた中フィレンツェに来て、そこで色眼鏡を持たないアントニオに出会い安息を得たんだと思った。一足飛びに結婚ってなるのは、おいまてってなったけど笑

・あと、レオナルドに歌えと言われて受けて立ち、これがお望みの私の姿でしょ?ご満足?とばかりにあの扇情的な歌で返すのは、今まで散々そういう扱いをされてきて、それは新天地でも同じで、ならばと先回りのシールドを張っちゃってるのかなーと思った。どこか居丈高な振る舞いも。どう反論したところで扱いが変わることはないと知っていたし、「噂」にはその反論すらできないし

・どこかでひとこも言っていたと思うんだけど、何もしなくても強烈に人の気を引いてしまう存在なのだろう、良くも悪くも。本人(パメラ)が好むと好まざるとに関わらず

・っていう一回見ただけの感想なんだけど、根本から違うのか…?「ん?アレは誰だ?タイム」とか「〇〇ちゃんかっこいいわー!!タイム」にいろいろ見落としてたんだろうか、どうもこの話分かってないっぽいけどもうしょうがない

つづく

「は?」みたいな反応、したっけ?

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