『GRAND MIRAGE!』感想・1

2023-07-17花組公演感想,花組

花組大劇場公演『GRAND MIRAGE!』を初日から3回観てきました。
作・演出は岡田センセイ。ベテラン中のベテラン、ロマンチック・レビューの巨匠です。

『鴛鴦歌合戦』の併演の今作。
プロローグの主題歌がゆったりした、しかも短調(だよね?)の落ち着いた楽曲なもので、最初は「なにも『鴛鴦』に続いてこんなまったりしたのやらなくても……食い合わせが悪いわ」と思いました。
でもそう思ったのは最初だけでしたね。
場面場面の色はちゃんと違うし、まったり系なのはプロローグの主題歌だけ。
岡田センセイは当たり外れがまぁまぁあるけれど、「あたり」のほうのロマンチック・レビューです。

「ロマンチック・レビュー」の前に「ネオ」とついており、具体的にどこがどう「ネオ」なのかはわかりません。
が、温故知新といいましょうか。
旧作からいい場面を持ってきて、新場面も素敵で、トータルでとても良いレビューだったのではないかと思います。

なお、2回目のほうが楽しい。
目が足りないなりに見たいところがわかってくるからかも。

・特に好きなのが中詰のラテン「シボネー・コンチェルト」。
宝塚でしか観ないような、正直かっこいいのかどうかわからないラテン衣装で、クサく歌い踊りまくる。
ダンスの振りが昭和っっ!(と思うとき、だいたい平成初期の作品だったりするけど)
でもめちゃくちゃクセになります。

あれ、元が喜多ダンスなんですよね。昭和なの、納得したわ。

シボネーのだいやがどエロくて、それだけでお米3杯食べれる。まああの人がエロくないときほぼないけど。
(パレードは可愛い)

で、ふとゆりちゃんを見たらめちゃくちゃ爽やかでほんとに同じ曲、同じ振りかと思ったよね。さすが主食が霞のお人だよ…。

友会優先回では、シボネーラストの視線上にだいやがいたのでがっつり見て、(たぶん)視線いただいてきました。いろいろと補充した。ありがとう。

だいやは顔と身体が天才だな、ダンスもめちゃくちゃ上手いな。とずっと見てしまう。

しかしだな、あの、もうちょっとだいやを路線スター扱いして下さると私が喜びます。いちおう新公主演経験者なんで……。
いや、スターダンサー扱いはされてるからまぁいいか?

・パレード最後の銀橋並び、こんなに路線にしょっぱいの初めて見た気がする。
よくいえば年功序列、学年・成績を大事にしてる。

でも「スター」扱いの一定の基準である「管理職内」にいるのが、専科ゆりちゃん、ひとこ、かれー、まどか、ほのかくらいだったような。
あかさんもほってぃもはなこもだいやも、みんな管理職外、しかも学年に応じての並びなので銀橋には乗っていても路線外上級生より端のほうだったりする。
おおおおマジか。
美咲ちゃんやあわちゃんといった娘役スターは学年に応じると花道とかになっちゃうので、さすがに銀橋上になってるけど。

ついでに、かれーちゃん、まどか、ひとこ以外は羽根なしです。
ひとこはついに2番手で大羽根を背負いました。
3番手ほのかちゃんは肩モフすらなし。でもまぁ次くらいにはなにかつけてくるでしょう。

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