『大逆転裁判』感想・3

宙組シアター・ドラマシティ公演『大逆転裁判』を観てきました。
7月22日(土)16時と7月23日(日)12時の回です。

原作ゲームをやってないのでどこまでの再現性があるのかはわからないのですが、ゲーマーさんらしき方たちのツイート(ってもう今は言えないの?)を見るに、キャラクターはかなりの再現度だったもよう。
動く成歩堂、動く亜双義、動くスサトさんにホームズ、バンジークス、ヴォルテックス卿、グレグソン、漱石、アイリス……。
無理に役をつけたのか?と思われたパトリック・オマーリ役のナオレート氏も、あれは原作のキャラなんですね。芝居の本筋には絡まないけど、原作ファンには嬉しいはからいなのでしょう。

宝塚はとにかく2次元の3次元化には慣れているし、出演者たちは何年も舞台に関する訓練を積んだプロたち。
ゲームでついているモーションを実際の肉体で表現するのは得意とするところです。
もちろん、ご本人たちの努力、汗と涙あってのものですが。

さらに、出演者みんな小顔長身で異常にスタイルがよく、さらに宙組なので帝都倫敦のシーンも捜査中のシーンもコーラスが上手すぎるのであった。
主要キャストにこれだけ歌うまが揃うのもすごいですが、全体に歌が上手くて耳福。

さて話は戻って。
今回の宝塚版オリジナルキャラクターはユーちゃんさんのブラッド・メニクソン、みねりちゃんのニーナ・ジョーンズくらいらしいですね。

舞台の最初っからネタバレ状態ですが、今回の犯人はこのオリキャラたちです。
だからどうやって彼らの証言を崩したり法廷の座に就かせるかなどが見物になります。
あと最後のどんでん返しもね。

ツッコミどころはありますが、それ、元々の原作の仕様でもあるだろうしなぁ。

オリキャラのブラッド・メニクソンの汝鳥さんは「グググッ」のゲーム的なモーションですべてを持っていけるのが強い。可愛いんだもの。
専科さんになんちゅうことをさせる(笑)ってのも、ヅカファン的にはある。

でも基本的にはシリアスなキャラで、大使である彼はその特権を使って裁判から逃れようとする。
はじめは傍聴人として法廷にいた彼が、捜査によって犯人と目され、権力をもって法廷を立ち去ろうとしたときの迫力や重みはさすがでした。

これまたオリキャラのニーナ・ジョーンズを演じたみねりちゃん。
お化粧がすごくキレイでマジマジと見てしまう。髪色と合うアイメイク。もしやカラコンも入れてるのかな。
バッキンガム宮殿の執務長だけあり、衣装も素敵。

攻撃を受けての回転モーションも美しい。あまりにモーションがぴったりすぎて、原作キャラだと思ってたわ。
もちろんお芝居もよくて、気品とプライド、知性のあるニーナでした。


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