『逆転裁判2』感想・6

2023-07-23宙組公演感想,宙組

●えーと、最大の疑問。

毒薬=ハートストップを用意していったのはかいちゃんってことでいいの? ( ´・ω・`)
無理やりつじつまを合わせると、

かいちゃん(=ローランド・スミス)が毒薬を持って教会へ行く
  ↓
被害者マルケス・ペインの発作が起きる
  ↓
「ソウダ(・∀・)!!」発作の薬のことを思い出したかいちゃんがマルケス・ペインからハートフルを奪い取る
  ↓
もみ合ってペンダントを奪っているうちに毒薬のことは忘れる(…)。
  ↓
そうこうしているうちにローズ・アレイアさんが教会に。
かいちゃんは隠れる。
  ↓
死にかけのマルケス・ペインを発見したローズさんが毒薬を飲ませる

――――これでつじつま合うんだろうか…。
いまいち自信がありませぬ。
が、脚本でここんとこ詰めとかないと「あの毒薬っていったいなんだったの?」で
終わってしまうのではないかと。

●逆裁にツッコミどころを探すだけ野暮だ! という気もしますが、
今回はいくらなんでも多すぎではないかと思ったですよ。

まず、アメリカで裁判官の転勤ってあるのか、とか。
刑事にニューヨークからカリフォルニアへの左遷ってあるのか、とか。

登場人物がなぜみんな日本人的にお辞儀をしてしまうのか、とか。
先生がニック「くん」呼びする違和感とか。

そもそもなんで先生が借金してたのかよくわかんないところとか。
学校が経営難だとして、そこに勤めている教職員が資金繰りをしなきゃいけないものなのか?

カルマが撃たれた当日、エッジワースがいきなり検事として出廷するなんて法律上可能なのか、とか。

なにより、2幕でニックが被告人ローランド・スミスの罪を追及したらいかんやろ、とか。
(なんのための弁護人…。本来一番問題視されてしかるべきところかと)

でもまぁ気にすまい。
エッジワースも言っている。

アメリカは自由の国なのだ…。

ただし、逆裁世界上のアメリカだけだろう。

でもね、実のところ、実際に舞台を見ているときには作品の整合性のなさや問題点はさほど気にならなかった。
ニックが律儀なまでにいちいちツッコミを入れてくれるし。
(観客の気持を代弁してくれてありがとう)
先に登場人物にツッコまれちゃうと笑いですむから。

●あと問題になってるヒロインの存在。
これも考えてみればけっこうアレなんですが、見てるときはさほど気になりませんでした。

まずルーチェ役のせーこちゃんが上手いし。
ローランドが犯人とわかったところからの暗い表情、差し迫った演技、どれもよかったと思う。

それに蘭とむに、

「僕が連れてゆくよ 輝く明日へ」

包容力バリバリの笑顔でこんなん歌われたら誤解するって。
弱ってるところでもあるし、うっかり落ちるって。

●前に「ともまゆ萌えがない!」と書きましたが、見てたらそういうシーンはいちおうあった。
2幕で、ニックとルーチェが海辺で話しあった場面、2人が去ったあと、エッジワースがいきなり愛の独白。

「お前のこういうところに惹かれていたのかもしれない…」

セリフうろ覚えですが。
なんかこんなん言ってましたよね。
セリフ自体はあからさますぎてまったく萌えなかったんですが(だって妄想の余地がないんだもの!)、
ともちんの芸風も相まってエッジワースがニックのストーカーに見えましたよ。

お前ずっと陰で聞いてたのかー!
あやしい、あやしいよともちん。

これも別に萌えではないんだけど、単純に面白かったので腹筋がぴくぴくしました。

●web拍手でいただいたコメントについて。

>チッチさま

「あのくどさは御剣的に正しくないんです」 ――…_| ̄|○<ソウナンディスカ
でもいいです、これはこれで面白かったから。
基本雑食です。なんでもこーい!(・∀・)

エリーはすみ花様と同期であることが「今後の扱いどうなんだ…?」という心配な気持ちにさせられます。
素敵なお嬢さんなので出世していただきたいのですがー。


web拍手

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