『アウグストゥス-尊厳ある者-』感想・2

アウグストゥス

●かれーちゃん演じるアウグストゥス=オクタヴィウス。
いい男だと思います。

ウィキに出てた情報ですが「スエトニウスの「皇帝伝」によれば、アウグストゥスの背丈は約170cm ほどで均整の取れた体格の、稀に見る美男子であった」というのも、そのまんまかれーちゃんじゃないか!
髪型、メイク、衣装も含めてビジュアルは完璧。

性格的にも温厚な智将で、友人を大事にしつつ、なんでも人任せにしないまともさもあります。
(弱いんだから戦うのはマイティーに任せとけっても思うけど、全部ぶん投げるのもねぇ)
ヒロイン・ポンペイアに手ぇ出さんのかーい!!とツッコミ入れたくもなったけど、無理強いとかしないあたりもまとも。
(でもまさか心の交流だけで終わるとは思わなかった……)
ほんと、性格は悪くない。

ただ、舞台の主役としてはけっこう難しい。

人と積極的に争わない分、どうしても受け身な主人公になる。
歴史のうねりの中にいて立場を得ても、人のお膳立てに乗っただけのように見えてしまう。運の良さも含めて。

オクタヴィウスが人物的に魅力がないとは思わないんですが、舞台の主人公としてはあまり美味しくない。
それは作・演出の田渕センセイもおわかりのようで――だとしたら、なんでこの人を主人公に選んだ?ってツッコミたいところではあります。
同時代の波乱万丈人生を描くなら、瀬戸くんが演じたマルクス・アントニウスのほうが描きやすそう。
いかにも立ち役だし、滅びの美学もできるし。

と、あまり美味しくはない主人公ですが、かれーちゃんのスターオーラとビジュアル、演技力でちゃんと主役たらしめてました。
さすがです。

立ち回り、ちゃんとやったらかれーちゃんめっちゃ強いぞと思いながら「弱いオクタヴィウス」を見るのも一興です。

●華ちゃん演じるヒロイン・ポンペイア。
恨む気持ちから徐々に赦しの心へと移っていく、葛藤・逡巡のさまも見事でした。

華ちゃんの大人っぽい雰囲気に、落ち着いた美しい声がぴったりでした。

そしてどの衣装も、髪型も美しい。
ヒロインの香り高さを感じる娘役さんです。

もう、れい華のビジュアルがあれば、チケット代の元採れたわ!って気になるのよ。

なかでもポンペイアがウェスタ神殿にいるときがなによりはっとする美しさでした。
精神性の高さを感じます。
色恋沙汰も美しいものですが(演劇的に盛り上がるし)、かつては敵として見ていた相手・オクタヴィウスとの精神的な結びつきを演じられるのってすごいですよね。
そうでないと、あの衝撃的な結末に説得力がなくなってしまう。

ただ、トップコンビ制をしく宝塚歌劇で、しかも華ちゃんの退団公演でもあるので、ラブシーン観たかったなぁというのが正直な気持ちではあります。

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