『誠の群像』感想・4
今さらだが、本公演が始まるまでには書き終えたいので頑張る。
・ある意味傀儡でしかない(本人もそれをよくわかってる)局長・近藤勇ににわにわ。
凡人にも見えるような人をほっとさせるところがある近藤で、だからこそ「鬼の副長」とのバランスがいいんだな。
死に向かうところは「ああ、この人ならたしかに死にたがるだろうな」と思った。
くたびれた中年っぽい感じがすごい。
彼は本物の武士にはなれなかった男なんでしょうね。
どうしても百姓であったところに還ってしまう。
・何役やるの!なカリ。
斎藤一、長州藩士、鬼A、黒田了介で4役か! お疲れさまっす。
最後の役・黒田了介はなぜか大ちゃんを思い出した。こんなのやってたっけ……?
鬼Aはめっちゃかっこよかった。
ダンスの鋭さ、醸し出す雰囲気がすごい。
・専科のはっちさんは芹沢鴨と高松凌雲の2役。
はっちさんがいると時代劇に男の匂いと重みが加わるよね。
新選組って男の世界だもの。
傲岸な芹沢鴨には「こういう人いるいる~」と思い、斬りたくなる気持ちがすごくわかった。
・勝海舟になぎしょ。
視野が狭くて死に向かっている新選組に対して、広い世界を見ている男。
新選組とは違う空気を出してるんです。
軽さもありつつ、鋭さも見せるのはさすがですね。
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