『グランドホテル』感想・2
月組大劇場公演『グランドホテル』Bパターンを観劇してきました。
1月14日(土)11時、15日(日)11時、15時の回。
あーさラファエラ、ありエリック、くらげフラムシェン。
これでAパターンとBパターンを各3回観ましたが、役替わりはラファエラはあーさ、エリックはあり、フラムシェンはわかばが似合いでした。
私は観ないけど大劇場なら千秋楽付近のDパターンの配役ですね。
・わかばフラムシェンは想像していたとおりのフラムシェン。
可愛くてキュートでおばかでちょっと人がよくて軽率なところもあって、でも存外賢いなと思うところもある。したたかさもある。
歌や芝居がうまいのかどうかはわかりませんが、とにかく合ってる。
キャラがバチッとはまるのは強いなぁ。
オットーにパリ行きをお願いされての「私の人生って混乱してるの」の表情やセリフには胸がしめつけられました。
・くらげちゃんのフラムシェンも想像どおりといえば想像どおりでした。
くらげちゃんは賢さが前に出てしまうからフラムシェンは少々柄違いだろうなという意味なので、あまりいい想像ではないですね。
演技や歌がつたないわけではなく、持ち味の問題です。
わかばフラムシェンはドリーマー寄りだけど、くらげフラムシェンはもうちょっと現実的で野心家に見えました。
・ラファエラは断然あーさがよかった。
暗く湿度を帯びた視線がいい。
秘密を胸にずっとグルーシンスカヤの付き人をしていた人だから翳りが欲しいんだよね。
しかしラファエラというのも不憫で不思議な人ではある。
「愛しい人行きましょう 二人で暮らすヴィラは 丘の上」と夢見るように、グルーシンスカヤのために尽くすけれど彼女の踊りを必ずしも求めていないところとか。
男爵を亡くしたグルーシンスカヤを「お気の毒だわ」と本気で心配したり。
亡き大公へのグルーシンスカヤの想いも大切にするし。
嫉妬心とか独占欲とかとは別のところにいるんだろうか。
マダムには知らせないようにとホテルマンに命じるのも「人生の嵐から守り続け」る彼女の性格ゆえからだろうな。
不思議な人ではあるけれど、でもそういうものかもなとも思う。
説得力があった。
ありラファエラはあーさより翳りはない。
大きいのでそもそもあまり女の人に見えない……。
グルーシンスカヤへの感情は、情欲ではなく、もうちょっとストレートな敬意に見えた。
・エリックは、あーさのほうは正直なところあまり印象がない。
決して悪くはないんだけど。
眼鏡だなーイケメンだなー可愛いなー、と思いました。
ありエリックのほうは初産の落ち着かなさと一生懸命さが愛おしい。
生まれたら大騒ぎするんだろうなー、うっとおしいくらいパーティーやるんだろうなー、当然子だくさんなんだろうなー。
変な名前つけて奥さんに却下されそう。
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