宙全ツ『バレンシアの熱い花』感想・3
宙組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花』梅芸での感想の続き。
●ヒロイン・イサベラはうらら様。
はー、麗しい美しい。
私はなんつってもうらら様のビジュアルが大好きなので、出ていてくれて、真ん中付近でばーんとお芝居をされているだけで9割方満足ではあります。
なんぼビジュアルが好きでも大根だったらキツイところですが、うらら様はお芝居はできるから。よかったよかった。
2人の男に熱烈に愛されるのが似合うヒロインっていいなぁ。
下町の酒場の歌い手ですが(ええ、ラモンともども「歌い手」設定ですよ)、宝塚らしく下卑たところはなく、純情ゆえに身を引いてしまう。
肩にかけたストールをずり落としながら去るラストシーンは切なかったです。
●マルガリータはまどか。
この役は前回のたっちん版のときは「頑張ってるけど……(どうにも柄違い)」と思ったんですが、まどかだと無理がない。
若さやうまさ、可愛さだけじゃなくて「まどか」なまろやかな雰囲気があるからかな。
せーこちゃんのセレスティーナ侯爵夫人と話す場面は声を高く作りすぎじゃね?とも思いましたが、不安な気持ちに耐え心を強く持とうとして、またその不安な心を表に出さないように頑張っている演技だと思うとあれでいいのかもしれない。
・初見時、花の祭りの場面で「バレンシアーナの女」としてバイトしてたのにはびっくりしました。
●レオン将軍にまっぷー。
任せて安心のいいヒゲ。
なんかもう「ありがとうありがとう」という気持ちになりました。
こういうきちんとした芝居ができる人が上級生にいるっていいなぁ。
●領主ルカノールにすっしー。
こういうところ(おいしい&大ボス)が組長というのがなんつーか宙組だな!
これからも頑張ってくださいませ。
●ルーカス大佐のりくはかっこよかったー!
どうでもいいが、女関係で下衆い領主やその手下たちの中で彼だけがまったく女のにおいがしない不思議。
心に決めた相手がいるのか、さして興味がないのか、下衆なことはしないという正しい貴族精神なのか、性的指向の問題なのか………などなど、考えると楽しいですね。
●ドン・ファン・カルデロ役にもえこ。滑舌がんばれ……。
背が高いのは見栄えがしていい。
・ラストの、実はホルヘと親子でしたー!!なネタばらしは必要なんだろうか。
意味の分からないこの唐突さが昔の作品っぽいなぁ、と面白くもあるんだけど。
(まぁこれがないと、なぜホルヘが手引きするのかという理由づけが困りますけどね)
●ラモンの妹・ローラ役にまいあちゃん。
ローラももちろんよかったんだけど、それよりも幻想の歌手役が印象に残ってます。
美声だったー。
ローラとは違った雰囲気で出てきて、ジェンヌさんはすごいなぁ、と。
●舞踏会の場面で母君のようすを聞かれて答えていた人の演技がよかった。
きよかな?
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