『金色の砂漠』感想・2

花組

花組大劇場公演『金色の砂漠』、とりあえず2回観ました。
あと1回、ムラで観ます。

言いたいこと、思ったことはいろいろあるんですが、うまく形になってくれません。
なので、とりあえず思いつくままに。

●開演前にラクダと人が砂漠を行くのが紗幕に映し出されます。

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雰囲気があって好き。

●劇中で鳥が落ちてきた。
でかいよ! びっくりした!

壊れないか心配です……。

●みりおのギィと花乃さんのタルハーミネ。

どちらも誇り高く、歪んでいるのかそれともある意味で純粋すぎるのかわからない性格をしている。
一般的に共感しやすいタイプの役じゃないけれど、そういうのが主役になる作品というのも面白い。『エリザベート』のシシィみたいなもので。

2人とも基本的にツンケンしていて、そのやり合いは見ごたえがあります。
少々疲れもするけれど。

・タルハーミネが輿に乗り降りする際にギィが踏み台になるのは、初見では本気でびびりました。
なんとなく聞いてはいたけど、それでも。
一晩ずっと土下座をしていろと命じられているのも。

開演前にプログラムを読み、その場面で涼香くんの役名が「男(ギィ)」となっているのはなに?と思っていたんですが、みりおは子ども時代の準備をしなきゃいけないから、土下座係は途中から入れ替わってるんですね。

・子供時代のギィが「どうして『ありがとう』って言わないんだ」と拗ねているところが可愛いです。
それをなだめるじゅんこさんのピピのせりふ、「女はどんどん美しくなるものだから」(うろおぼえ)にはずがーんと撃ち抜かれた。
ピピにも経験あるんだもんなー。
このセリフには情緒があって好きだ。

・ギィとタルハーミネが関係を持つシーンは2回ありますが、その2回目はやばかった。
なんつー振付、なんつー表情。
すすすすすみれコードはだいじょうぶっすか(((( ;゚д゚)))

自分が1ケタ年齢の子どもだったとして、わかるようなわからんような感じだろうなとは思うんですが。
(で、結局わかってないパターン)

・最後、即位の典礼を前に金色の砂漠を求めて出ていったタルハーミネを追ってギィ(=イスファンディヤール)も砂漠へ向かう。

前王は亡く、タルハーミネは出奔、ギィ(=イスファンディヤール)もそれを追い、タルハーミネの元夫のテオドロスはガリアに帰り……であの国はどうなったのだろう。
とりあえずラクメ(じゅっちゃん)がなんとかしたんだろうか。ザール(マイティー)やプリー(瀬戸氏)が王になるというのはぴんとこないし。
でも盗賊稼業と治世じゃ大違いだろうから、遠からずあの国も砂に埋もれそうだ。

王様が国を放棄してどうすんのよ、といちおうは思うけれど、彼にとってはタルハーミネを得ることと復讐が第一だもんなぁ。

とりあえず、この王の選択をたたえる人がいなくてほっとしました。
ジャーあたりが「すべてをなげうつほどの愛は素晴らしい」とか言いだしたら『灼熱の彼方』エンドになるところでした。

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Posted by hanazononiyukigamau