星全ツ版『バレンシアの熱い花』感想・2

星組公演感想,星組,専科

カチャなこ版『バレンシアの熱い花』の感想の続き。

・夕日のようなライトの中、スパニッシュ衣装の5人の男役シルエットが浮かび上がる。
レトロな始まり方に「ヅカだわ~~~」。

・今回の悪玉たちが顔がよすぎる。
パイセン、オレキザキ、ほまれという色気ジャバジャバな並び。目に優しい。
たぶん「ロドリーゴじゃなくてもルカノール公爵でOKだよ!」なファンは多いと思う。

・レオン将軍=ちーくんの芝居好きだわ。
小柄だけどちゃんと男の存在感がある。

・年齢ゆえか経験ゆえか、カチャの男役声の歌が聴きやすくなった。

・ルカノール暗殺計画、ざっくりすぎんか。
もっと詳細に詰めなくて大丈夫か。

天飛くんのドン・ファン・カルデロがめちゃくちゃ爽やか&声がいい。(声がいいのはいつもだ)
キザなのも似合う。

・乙華さんのマルガリータ。
芯が強い清純な乙女をきちんと演じてました。
いかにも宝塚の王道娘役なセリフ声が私は苦手なのですが(この辺はたぶん好みの問題ですね)、歌声はとてもきれいでした。

・ルカノール公爵の夜会での極美くんと水乃ちゃんの衣装がお揃いのような。
水色なのはルカノール公爵が用意したからか。
(ルカノールにとっては大事な甥っ子と奥方だもんね。たぶん元恋人とは知らんのでしょう)

配信で見たら、梅田より極美くんの芝居がよくなってましたね。
梅田はシルヴィアを責めているように見えたけど、配信は自分を責めているように見える。
あの状況でシルヴィアを責めてるとしたら物わかりが悪すぎるからさ。

・ルカノール公爵の「私の美しい奥方はどこに行ったかな」発言は、シルヴィアさんが近くにいすぎるがゆえに公爵は目が悪いんかとつっこみたくなる。

・エル・パティオの場面。
せおっち、ラモンの歌聴かせるわぁ。
ほんとうに存在感も大きくなったし歌も上手くなった。

今回、せおっちのラモンがすごく良かった。
下町育ちの粗野さ、熱さ、イサベラひっとんへの愛。
そして「バレンシアのために」で巻き込まれそうになって迷惑がってる顔が最高。
巻き込まれ型の役、似合うんだよね瀬央さん。
相手との距離感とか空気感とか、間の取り方がうまいのかも。

・カチャとひっとんの並びは小顔すぎてわけがわからないよ。

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