『白夜の誓い』感想・1
『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―/PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』11月15日(土)公演をダブル観劇してきました。
11時公演は1階S席、15時公演は2階のB席です。
前評判がアレだったし、これまでの経験から原田くんに期待は持てないので相当期待値を下げての観劇となったんですが、期待せずに観てよかったと思いました。
期待せずに観れば大丈夫です。
「面白い」「楽しかった」「良かった」じゃなく「大丈夫」っていうのが既にアレですが。
えーと、ベルばら的なものからケレン味をなくして登場人物をまともにした感じ。
わりといつもの原田くんです。
しょっちゅう暗転で場面転換し、時系列そのままに舞台は進み、人物の書き込みは薄め。
起こっていることは派手なはずなのに、舞台に盛り上がりどころはほとんどなくて平坦。
カーテン前でのセリフも多くて、この辺がやっぱりベルばらっぽいというか植爺を思い出すというか。
ただし絵面は綺麗。すごくキレイ。
あ、いつもの原田作品より、登場人物の考え方や性格がまともだった! よかったー。
――あんまり褒めてる感じになりませんが、覚悟して観れば大丈夫です。
ほんとにダメな作品は、覚悟してもダメですから……。
とはいえ、物語の進み方が平坦なので、2回目はちょっと意識が飛びました。
芝居の公演時間が1時間35分。
私的に少し演出が盛り上がった海戦のシーンは1時間経過したところ、一番盛り上がったテルキタのデュエットは1時間20分のところだったかと。
それまでが場面場面をただつないだだけなので、1つ1つのシーンは悪くないのにトータルでは単調なんだよね。
ただ、ヅカにはこの比じゃない眠い作品も多々あるので(『マリポーサの花』とか……)、それらを考えればぜんっぜん余裕です。
……やっぱりあんまり褒めてる感じにならないな。
絵的に一番美しいと思ったのは、最後のほうのオペラ座・舞踏会のシーン。
ドレスの色味が金で統一されているの。
こういうセンスはあるんだよな。
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