『パルムの僧院』感想・3

雪組

『パルムの僧院』10月27日(月)14時30分に1度だけ観劇したものの感想の続き。

・この公演の2番手はうしくん。
詩人のフェランテ・パッラ。
浅黒い肌でヒゲありの色男なんですが、これがめちゃくちゃかっこいい。

登場したときの「スターさん来た!!」感がハンパなかったです。
伸び盛りの若手って怖い。
ちょっと前までは、自分の立ち位置がわからなくて困ってる感があったのになぁ。
スターさんとして芝居の中でも美しく存在するという力が備わってた。

堂々としてて、学年のわりに実力もあって、色気もあって。
素敵でした。

フェランテはいい役です。
主人公(ファブリス)の友人として、命がけで国を思い、戦い、散る。
また愛する女に寄せる想いのせつなさを見せる場面もある。

――脚本のせいで、なんでフェランテがファブリスの友人になったのか、しかも自分の命を捨ててまで救おうとしたのかがわかんないのが大問題ですが。

やめときなよー。
パルムの現状がおかしいからそのために命をかけるのはいいけど、その中心にファブリスを置くのは変だよー。
ぶっちゃけそこまでの価値はない相手だと思うよー。

……と言いたくなりました。
(そして舞台が進むにつれ、それは当たっていたと知る)

行動する理由の中心がファブリスになると、どうも納得できなくなるんです。
ファブリスが色ボケでなければ問題はないんですが、そこは多分どうにもならないし。
密かに愛するジーナのために命を賭して……という部分が強ければもうちょっと納得しやすかったかなぁ。

・うしくんは「舞踏会の男」という役名でバイトもしています。
ここもまたなんと美しいこと。
目を引きました。

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雪組

Posted by hanazononiyukigamau