花組『エリザベート』感想・12

2020-12-26花組公演感想,花組

9月13日に観劇した花組大劇場公演『エリザベート』の感想の続き。

●以前ロケットやパレードで顔芸その他やりすぎな娘役の話を前に書いたんですが、今回見たらけっこうまともになっていた。
どこかからご注意が入ったのかしら。
ほっとして泣きそうになった。
(文句言いつつ結局見守ってしまうのよねー)

●トート閣下の登場シーン。
左手側の羽根(?)が特撮物っぽいというか、夏休みの工作っぽいというか……。

・「またの名を、死」で一部から拍手が入るのはどうにかなんないかな。
物語世界に入り込もうとするところをぶった切られる。

・「予定が狂うのは俺じゃない。ハプスブルク家だ」のみりおトートは最初ちょっとプンスカしている(ように見える)のがかわいい。
このへんが人間っぽいんだよなー。
みりお本人がそう見られたいと思っているかどうかは謎ですが。

みりお版のトートは妙に人間味のあるトートで、これはこれでいいと思うんですが、新聞社その他のインタビュー記事で語っている本人の狙っている方向には進んでいないような気がする。

みりおに限らず色気を出そうとして出せるものでもないし、大人っぽさを出そうとして「力いっぱい頑張ってる女の子」にしかならない人もいるし、ウケようとして滑ることもあるし、クールさを出そうとしたつもりがただの失礼な人になることもあるし。
狙いどおりのものを演じられてこそ役者という気もしますが、それを離れたところで魅力が出ている場合もあるし……「予定通りいかない」ってことか?

●シシィは、具体的にどこがというわけではないんですが、初日近くに観たときより「雑」な感じがしました。
喉はまだもっていてよかった。

●フィナーレの男役ダンスは楽しいです。
みっちゃんは端正だし、だいもんはエロいし、瀬戸くんは男らしいし、ゆずかれーちゃんは美しいし、マイティーは暑苦しいし。

最初大階段に縦3列に並んでいて、各列が左右に分かれながら腰を落とし、そこを3人(みっちゃん・だいもん・キキちゃん)が降りてくるという流れが好きです。
フォーメーションが好き。

●今回の『エリザベート』大劇場公演は8月22日から9月22日まで、まる1ヶ月しか公演がなかったんですね。
そこに貸切はバンバン入るわ役替わりはあるわで、チケット難になるわけです。

ムラ楽の翌日が秋分の日なんですね。
せっかくの祝日なのに大劇場が公演してないなんてもったいない! もう1日延ばせばいいのに!

でも『PUCK』の準備があるからねぇ……。
(シャレか)


某日サバキ待ちをしていたら、ダ●屋行為をはたらこうとしている人がいました。

若いお嬢さんの2人づれ。(ハタチそこそこくらい?)
チケットを持って立ち、人垣ができているのに誰も買おうとしない。

その段階でうさんくさいと思って私は近寄らなかったのですが、指で「2」「4」などとやっているのが見えました。
また、スマホか何かで数字を打ちこんでいるらしき様子も見えました。

誰も買わないので河岸を変えて同様のことを始めるも、やはり誰も買わない。
サバキ待ち自体は30人ほどいたんですが。
そこで定価以上出す人ならあらかじめオクその他で買っておくわなー。
劇場前での不文律を乱されるのはちょっとねぇ……。
警察沙汰もご免だし。

最終的には1人の女性が「ジャスト!」と8000円を勢いよく出し、押し売りならぬ押し買いっぽい感じで決着がついていました。
相手も勢いに呑まれてかお金を受け取っていました。

ジャストって、300円足りてないじゃんよww
いやぁ、迫力勝ちですね。

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