琥珀・新公

2021-01-31花組

日曜の朝はすみれミュージアムに行ってきました。
現在の企画展が「宝塚歌劇 想い出の新人公演」ということで、花組の『琥珀色の雨にぬれて』の新公ダイジェスト映像が見られるんです。
というわけでいそいそと出かけました。

その新公主演コンビは蘭寿さんとあすか。

クロード・ドゥ・ベルナール公爵の蘭寿さんはニパーッとしてました。
もうほんと、ニパーッと。

なんだかすごく懐かしい感じがしました。

あすかのシャロンに「裏表のないいい人」みたいに評されたと思うんだけど、ほんとそんな感じ。
育ちがよくてまっすぐで偏見がなくて、だからこそシャロンを性的な存在として扱わない。
女神として見てるのがよくわかりました。

シャロンを旅に誘うところがすごく好き。ツボにハマる的な意味でも。
真面目に話してるんだけど、シャロンの返答で喜びを隠しきれない頬の動きがたまらんのです。

しかしあのニパーッが、ずいぶんとスタイリッシュになったもんだなぁ……。
年月ってすごい。

ヒロイン・シャロン・カザティのあすかは「あすか様ぁぁぁぁぁ!!」とひれ伏したくなりました。
なにこのクオリティ。
パリのマヌカンの美しさも気位の高さも世間ずれしたところも内面の寂しさに充ちた清らかさも感じられて、ほんとシャロンって複雑で悲しい人だなぁ、と。

クロードと結婚するフランソワーズは一花。
かわいい。そして達者。
当時の新公をナマで観ていたら、「身長さえあればなぁ」ときっと勿体なく思ったことでしょう。
でもそのおかげで、今も彼女を宝塚の舞台で観られるのですが。

一花が恋を演じるとちょっと重い。
この辺は今と変わらんなぁ、と感動というか納得というか……。

メインキャストで現在との差に一番驚いたのはまっつ。
ジゴロでクロードの友人のルイ・バランタン役です。

若かりしころのまっつには色気がない。
びびびびっくりしたー。
ていうか、花組時代って「技術はあるけど真ん中にはちょっと……」な人だったっけな、そういえば。

器用だし歌も悪くないしけど、「大きくない」感じがすごくあった。
身長うんぬんじゃなくてオーラとか存在感とかの方向で。

もちろんこれは新公で、展示されていた当時の雑誌(グラフだったと思う)の新公担当・オギーの評には「初の大役」である旨が書かれていたから、いかにもスター然としたものが見られなくても仕方ない。

それにしても、今は花開いたもんだ……。
年月ってすごい、人って成長するし磨かれるものなんだ、と感動した。

他には、主だったところではみつる・園加・みわっちらが出演。
みわっちは女装してました。
役名はエヴァだったっけ。本役はたしかシビさんだったような。
とても綺麗でした。

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