『応天の門』東京新公を見たんだ・1

月組公演感想,月組

月組東京宝塚劇場公演『応天の門』新人公演をライブ配信で見ました。
4月6日(木)18:30開演、新人公演担当の演出家は中村真央先生です。
おお、演出家さんが馴染みのないお名前だ。
なにかで中村Aか中村Bの娘さん?みたいな話を読んだ気がするんだけど、真偽のほどはわかりません。

『応天の門』はいい新公でした。さすが月組、みんな芝居が上手い。
本役をなぞるのも練習になりますが、みなきちんと自分なりに役を作ってくるのが素晴らしい。
本公演との役の演じ方、性格の違いも面白いです。

役が多い作品なので、1人で何役もこなしてましたね。
(みんなめっちゃバイトが多い)
きちんと演じ分けをしてるのもさすがの月組子です。

以下、思いつくままに。

大拙ほか/まきてる

冒頭、百鬼夜行シーンのまきてる、いい酔っ払いぶり。月組っぽいわー。
大拙役も彼なのね。公称174センチの長身が生きる。

まきてるはこのほかに文章生などもやっていて、短期間でいろんな役を演じてるのが「切っても切ってもまきてる」感があってウケた。
新公主演の七城くんと同期なんですね。

國道・吉祥丸/真弘くん

真弘くんは國道と吉祥丸。

真弘くんの吉祥丸は外見が大人っぽいので子役を頑張ってるわ感がちょっとある(笑)。
温かみのある演技で、るおりあよりも「凡人」の雰囲気が強い、かな。
根が明るくて、でも生まれ育ちゆえの苦労があるよね。
(本役のるおりあ吉祥丸はきれいすぎて、道真・基経ともに思い出補正が入ってそうである)

國道はクールでかっこいい。
かれも演技派ですよね。

ヒロイン・昭姫/みかこ

ヒロインの昭姫役、みかこちゃんはきれいで上手いわ。
ビジュアルはちょっとみやちゃんぽいですね。
顔の派手なパーツが、異国からやってきて店を切り盛りしてる姉御肌の女性という役どころにしっくりきました。

本役の海ちゃんは唐渡りの百戦錬磨、強い女性が表に出ていて「食えない坊ちゃんだよ」のセリフがドンピシャにハマる演技。
一方、新公のみかこちゃんは母性に近い優しさが表に出ていたかと。
「こう見えて、舞は得意ですのよ」は本公演同様「そうだね(´ω`)」と思うわ。

昭姫は主人公と恋仲になるような王道ヒロインではないけれど、大柄な体格も生きる(≒主人公より大人に見えやすい)いい役でした。

紀長谷雄/和真くん

和真くんの長谷雄はマンガそのままですごい。
お調子者ぶりが可愛い。
かれも安心して見れる人。

白梅/まのん

白梅(本役はみちる)のまのんちゃん、濃いそばかすにびっくりした。
配信だとアップになるから驚くけど、客席からだといい感じなのかな?

まのんちゃんは声が可愛いし、芝居も上手いし、やっぱりヒロイン性がある。

清和帝/しゅりんぷ

清和帝を演じるしゅりんぷはめちゃくちゃ声が可愛い。
清和帝のいとけなさがよく出てる演技です。
しゅりんぷの清和帝はからんちゃんよりは弱々しく作ってるのかな?
からん帝の明るさに比べると気弱そうな感じでした。

しゅりんぷは以前も芝居が上手いと思ったんだけど、その上手さを再確認した新公です。
たしか歌も上手かったはずで、これからも楽しみな人。

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