『翼ある人びと』感想・5

●緒月さんの狂い方が好きです。
苦悩し狂うのは、美しい青少年の専売特許ではない。
彼が大人であるからこそ、余計に苦しいのではないかと思い、痛ましい。

ルイーゼからブラームスがクララを愛していることを告げられての、ロベルト・シューマンが抑制あるうちに苦悩を見せるさまもよかった。

演技そのものもよかったし、また、こういう苦悩が上品に描かれているのがいいな。

●だだっ子(笑)ブラームスに社交活動をするよう促すクララの大人ならではの落ち着きと優しさが素晴らしい。
年齢ぶんだけ世の中を俯瞰して見られるから、社交の必要性をわかっている。
それをいやみなく諭せるのが素敵だ。

でもクララは優しいだけじゃない。
必要とあらばきちんと戦うこともできる。
この強さがまたかっこいい。

つくづく素敵なヒロインだと思う。
ここまで人格を尊重されてるヒロインって珍しい。

●メインキャストが歌が弱いので、せーこちゃんが存在感を示しながら歌ってくれるとほっとする。
ルイーゼが結婚するシーンの歌はルイーゼもクララもわりとよかったと思うんだけど、それはしょせん本人比の話、ちゃんと歌える人が出てくるとありがたいです。

しかし、彼女が統べる社交界が怖い……!
音楽家同士が火花を散らしてるのも彼女らにとったら余興だもんな。
闘うよう仕向けるとか……ああ、怖。

●ユリウス役の美月くんは、教科書を読むようなセリフの言い方だなぁ。
言葉の一つ一つは聞き取りやすいんだけど……。

●2幕はじめの、りんきらの変なボート姿は結構好き。

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