『風と共に去りぬ』感想・3

●アシュレのまぁくんはすごくハマってる。
白くてきれいなスカーレットの王子さま。
外見がスカーレットが夢見てしまうほどに美しくて善良だけれど、その実うつろで頼りない。

南北戦争に敗れて過去ばかりを見てしまうのは、美しいものしか信じたくないからだろうか。
この世の「悪」に汚されたくなくて、「善」の象徴であるメラニーだけを見て生きる。
だから彼女の死に絶望するのだろう。

●メラニーのみりおんは、その「善」をきっちり作り上げていた。
ベル・ワットリングには神様のような人と言われ、まだバトラーですらすがりたくなるような人。

他を圧するような存在感はないけれども、静かに慈母のように存在していた。

●スカーレットⅡのうららはやはり綺麗。
どのドレスも似合う。
この華やかさはやはり貴重だわ。

かいちゃんと歌う「私とあなたは裏表」はまぁそれなりでしたが、きっとこれから上手くなると期待…。

フィナーレの「タキシード・ジャンクション」のところもかっこよくて綺麗でした。
床に転がったのにテンションが上がった。

●せーこちゃんのメイベルはモテモテ設定で、れーれのファニーは頼りない彼氏持ち。

セリで値がつりあがって「うふふふふ」ってなってるせーこちゃんは素っぽい。(あ、ただのイメージです)

●汝鳥さんのマミーには心動かされた。
タラの地を踏んだスカーレットと再開する場面の、亡き女主人を思い、また土地を守ろうとする忠義。
1幕の終わりに彼女がいてよかった。

●モンチはミード夫妻の息子・フィル。
ぱっつん前髪の少年です。設定は15歳くらい……?

あまたいる男役の中で彼がこの役に選ばれたのはやはり歌があるからかしら。
上手いもんね。
モンチの歌があると嬉しくなります。

彼は戦場で亡くなるんですが(ちゃんと倒れてる動きがついてた)、戦後に街頭で「ミード夫妻も息子さんを亡くされて」と話をされているとき、モンチが後ろに青年役で出ているからややこしいことこのうえない(笑)。
「後ろ後ろー!!」と言いたくなったのは私だけではないはず。

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コメント

  1. とみい より:

    直近でフィルが出たバージョンの宙組全ツ版では、今回フィルが歌ったソロ部は、フィル(ちぎ)でなくルネ(ともちん)のパートでした。なのでモンチが歌い始めた時には驚きました。
    それ以前がどうだったのか知らないので、どちらがスタンダードなのか分かりませんが、果たしてモンチに歌わせたかったのか、ちぎちゃんに歌わせたくなかったのか…。

  2. ゆきたろ より:

    >とみい さま
    私は今回が初めて観る風共なので、どういうのがスタンダードなのかわかりませんが、
    どちらも正しい選択だと思います。
    教えていただきありがとうございました。

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