『カサブランカ』感想・8

宙組

ちょっと間が空きましたが久々に感想を書いてみる。
でも観劇したのは初日と2日目なので、今は演技が深まってるんだろうなー。
(たくさん見られる人が羨ましい)

すみ花のイルザについて。

演技はさすがに申しぶんないよ。
芝居の上手いヒロインって大好きだ。

一番好きなのがリックに銃を向けるところ。
バッグの中から銃を取り出すときに、一瞬何かが乗りうつったような、破壊衝動に取りつかれたような悪い笑みが出るんだ。
ニヤァっと。
ぞくぞくした。

それとパリでの場面。
10年前のことを聞かれて「まだブリッジをしていたわ」。
すごく幸せそうで心があたたまる。

2人がはじめて相手の過去に触れる。
関係が近づいたのがすごく伝わってくるいい場面だ。

そして「世界の終わりみたいなキス」を求めるところ。
リックが帰ったあとの号泣がすごい。
「いつものすみ花様」とも言えるけれども、あの真に迫る感じはただごとじゃない。

イルザはリックとラズロという2人の男から深く愛される役。
映画は見ていないので正確なところはわからないけれども、「理知的で聡明な美しさ」が求められる役なのではないかと思う。

すみ花のイルザは演技は申しぶんなかった。
理知的で聡明だった。

ただ、頭がでかくて…。

あれはカツラが変なのかなー。
ゆうひさんと並んだときのバランスが妙で、美しさがズガーンと飛び込んでこないのよ。
ハッタリでもなんでもいいから、「美しい」という雰囲気がほしかったわ。
それだけが残念。

このあたりがまだトップなりたてということなのかな。


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Posted by hanazononiyukigamau