星大劇版ロミジュリ感想・5

2020-12-14星組公演感想,星組

●真風の死はやっぱり美しいです。

雪版・月版に比べてビジュアルでまず「死」を納得させてくれる。
演技やダンスももちろん大切だけれど、持って生まれた外見やスター性をやはりないがしろにはできない。
「なんかすごいの来た!」って感じは大事です。

真風にとっては2度目というか3度目かという「死」です。
楽しみにしてました。
そして期待どおりの美しく魅力的で私を惹きつけてやまない死でした。

初演ロミジュリはナマで観ていないのできちんとした比較はできないのですが、『REONⅡ』の死のような野卑さや暴力的なまでの力は感じませんでした。

不思議なことに、今回は死がときおり女性的に見えました。
あんなに外見は男性なのに。

「女の子っぽい」というのとは違います。
ときおり表情に底意地の悪さや陰険さがあって、それがとても女性的なものに見えたんですね。
男でありかつ女でもある。中性的な死でした。

今回のロミジュリのベストはやはりさやかさんの乳母だけれど、2番目は真風の死だわ。
もう1回といわず何度でも観たい。
役替わりがあるのが残念。

●対する「愛」のどいちゃん。
こちらは外見的には女性なのに(なんという立派なお胸……)、なぜか性別のない存在に感じられました。
男でも女でもない、無性。

ダンスはやわらかいんだけれど存在感はやわらかくなかったんだよね。
完全に無表情というわけでもないんけれど。

どことなくサイボーグっぽさを感じました。

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