『ル・ポァゾンⅡ 愛の媚薬』感想・1

10月22日(土)14時公演と23日(日)12時公演を観ました。

どこがかよくわからんけど、なんとも昭和テイストなショーでありました。
でもそれが蘭寿さんに超マッチしてました。
うん、あの人昔ながらの男役のテイストをこれでもかと持ってるもの。ヅカファン歴は10年にも満たないけどそんな気がする。

初演版もちえねね中日版も観てないので好き勝手言いますが、これ蘭寿さんのために作られたショーだとしか思えない。
1990年が初演?
蘭寿さんがやるために21年前から用意されてたんだろ? な? な?

そのくらい蘭寿さん仕様ですごーく面白かったんですよ。
本気で満足した。
1公演観ただけで蘭寿分を過剰摂取したかと思うほどに。

まず舞台全体がやたら赤かったよ。
舞台衣装もセットも照明も赤っぽい。狙ってんのか!? と思うほどに。

そしてなんつっても蘭寿さんがとにかく濃い。濃いというか濃ゆい。
ねっとりとフェロモン散布。

ああああああトップオーラすげー。
真ん中がどーんと降臨。
わかってるけど、わかってるけど、あらためて存在感がなんかすごいわこの人。

ダンスのキレが凄すぎてどうしよう。
この派手でカクカクガクガクしてるのが超まゆたん。
身体の反りとかさあ! ああ、この過剰に踊ってるあたりがものすごくまゆたんだよ。

ル・ポアゾーン、ル・ポアゾーンでの歌い継ぎのところ、少し背をそらした体勢で舞台からハケてくところがまた…やられました。
ほかの男役と体の角度が違うんだもん。

そして第二章「愛の歓び」。
白くて王子で妖精なまゆたん。
「白鳥さんは僕のお友だちなんだ!」とばかりに一緒に登場するだけで赤面です。

そして表情が、パアァァァァっと、ハアァァァァンな感じで。
変なツボを突かれて困るんですが。
ああああああ超恥ずかしいよう。

白くてフリッフリの王子様系衣装も、長い金髪のカツラも、似合ってんだか似合ってないんだかぶっちゃけよーわからん! が、しかし。
面白いもんみたー、という満足感は与えられますね。
宝塚の大トップ様に向かって「面白いもんみた」って感想もどうかと思いますが。

そして続く第三章「愛の誘惑」。
ジゴロの蘭寿さん。
赤い。フェロモン全開。
娘役と絡むところは電話の声からすでに恥ずかしさでどうしようかと思うわけです。

人間の体って凄いね!
こんなに動くものなんだね!

いやもー、蘭寿さんの動きが凄すぎて凄すぎて、客席で身体の震えを止めるのが大変でした。震えって、腹筋崩壊的な意味で。
どんだけ動くんだこの人。
肩から腰から指先から、あらゆる技が繰り出されてくるんですけど。
これだけ体が動くって、関節かなにかがどうにかなってるとしか思えないんですけど。
そのうち世界びっくり人間みたいな域に到達すんじゃないですかね。

ダンスは言うまでもなく上手いのに、感想は上手いよりなにより「面白い」になってしまうんです。
「かっこいいー!! 素敵ー!!」とかじゃなくて「ちょwwwwwwまゆさんwwwww」的な草生やしまくった感想になってしまうんです。
誰か助けて。
ピュアな心を返して。(元々あるのか?)

いやでもほんとに満足したよ。させられましたよ。おなかいっぱいですよ。
歌が全体にアレだったのなんかどうでもいいくらいに「宝塚のショーを観たわー!!」って気になりましたもの。
ひさびさにDVD買おうかなぁ…。

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