『ランスロット』の千秋楽をなんとか見れました。
2回観られてよかった。
1回目だけでも面白かったけど、回数重ねても楽しめる。
謎解きの喜びや各キャストの「役」が見えてくるから。
千秋楽で何度カーテンコールが起こったっけな。
最後はスタオベでした。
公演の長ちーくんの挨拶のあと主演者真風の挨拶がある。
真風はダダ泣きでした。
研6バウ初主演の緊張の糸が一気に切れて、中に溜っていたものが決壊したかのようでした。
さっきまでの堂々たる主演っぷりはどこへやら、舞台の真ん中に立つことを求められ、不器用でもひたすらに課せられたものと向き合った一人の20代の女の子になっていました。
なにか言おうとするたびに口元が震え、言葉に詰まる。
「すいません」と謝りながら丁寧にお礼の言葉を述べようとする。
何度も何度も詰まりながら必死に言葉を発する姿は感動的で、もらい泣きしそうになりました。
気のきいた言葉はないけれど、心あたたまる風景でした。
客席も舞台上もみな見守りモード。
スタオベで迎えたカーテンコールでは真風がただ一人舞台に立っていました。
なんの違和感もなく。
そこにいるだけで舞台を埋められる存在感ってすごいな。
まず下手を、次に上手を見てにっこり笑いながら共演者たちを目で呼び、勢ぞろいしてまた挨拶。
最後は「オーシャンズ11でまたお会いしましょう」だったかな。
全員が笑顔で手を振って幕が降りる。
舞台の名残を惜しんで観客が立ち去りがたくなっている。
出演者たちが愛されていることはもちろんのこと、作品がよかったから客席も盛り上がる。
こういうのは東京まで持っていけばいいと思うんだ。(といって、本当に持っていったら今の真風には重すぎるかもしれないが)
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