『ルナロッサ』感想・2

5月21日(土)11時、22日(日)11時、15時公演を観た感想の続きになります。
初日あけてすぐですね。

とにかく歌上手い! と思う公演でした。

りりこはもちろんだけどそれ以外にもシンガーがたくさん。
あゆみさん・ももち・ちや姐・みっちゃん・ともちん・あもたま・あおいちゃん…etc
そして普段は本公演ではソロを歌わせてもらえないレベルの人たちまで。
退団者のたまみちゃんやトニカにもきちんとしたソロがあって、それがなかなかのレベルでうならされました。

宙ってほんとに歌える人が多いんだなぁと思いましたよ。
ていうか、トップがゆうひさんで2番手がテルなのに「歌がよかった!」と思って帰る公演ってすごいっすよ?(失礼)

舞台にはたくさん人が出ていて目が足りない。
本気で観るところがありすぎて目が追いつかない。
下級生にも出番がたくさん。バザールのところなんかみな役割があって小芝居が同時進行してるのでどこを見ていいのかわからなくなるくらい。

文句を言うとすれば少人数口で踊る場面があまりなくて、ダンサーがピンで目立つ作りになっていないところ。
タイトルが『ルナロッサ』――赤い月なので夜っぽく少々ライトが暗めなところもあり、人がわかりにくい。
そういう意味ではダンサーは少々わりをくったかもしれないです。

あと、全体に平板で単調だという印象もないわけではなかったんですが、今にして思えば演出家のせいというより組の構成によるものが大きいんじゃないかと思えてきました。

現在の宙の男役1・2はゆうひさんとテル。
芝居の感想でも書いたけれど、どちらも「陰」と「陰」で、持ち味が近い。実力よりもビジュアルが勝っているところも含めて。

演出家が場面のテイストを変えても、中心になって演じている人のテイストが近ければどうしても色味は似通ってしまうのではないか。
メリハリが感じられないんじゃないかと思うんです。

たとえばかつてのように2番手が蘭寿さんだったばあい、このショーもここまで単調には感じられなかったんじゃないかと思います。
「異種格闘戦」ならそれだけでカオスになりますから。

とはいえ、タラレバは無意味だし、テルの宙2にとりたてて文句を言うつもりはありません。
このコンビにはこのコンビなりの良さがあるはずですから。
テルの女装シーン「月下美人」は彼女ならではの美しい場面だったと思います(蘭寿さんではあまり想像したくないな…)。

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コメント

  1. より:

    稲葉先生の前作カルネヴァーレも大概なメリハリの無さっぷりだったので、どっちかと言えば稲葉先生の芸風という気がします。

  2. ゆきたろ より:

    > も さま
    私はカルネヴァーレも『SAUDADE』も特にメリハリがないと思ったことはないので…。
    そう感じられる方がいるのでけっこうびっくりしてたりします。

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