『シャングリラ-水之城-』感想・6
美雨のすみ花様は「ツンデレ」と太文字のゴチック体で書いてあるような役でしたなぁ。
「踊りはうまいんだな」と褒められての「あたりまえじゃない!」とかさ。
「行くわよっっ」とかね。
声も年若いヒロインにしては低めで、微妙にやさぐれた感じのヘアスタイルに合ってました。
踊り子っつーても現代での清純な巫女のイメージじゃなくて、雰囲気だけなら平安~中世あたりの、ちょっと色っぽい方面にも関わる感じ。
着物風なミニドレスにブーツがかわいいんだけど、清楚な方向じゃないから。
もちろん、あの座長さんたちが美雨に客を取らせたりしてるとは思わないけど、観客は「あの脚…」とか「色っぺぇー」とか思いながら見てるはずだ。
でも性格は女役系じゃなくて娘役系。
ツンデレ系なわりに会って間もない人にかつて自分の好きだった人のことはうっかり語ってしまう。
内心さらすの早すぎです
なんという説明乙! な場面じゃー、と思いましたがかわいいからまぁよし。
あとすみ花様のセリフは聞きいってしまうわ。
空が去るときの慟哭は「すみ花様ここにあり!」だ。
どうしてこうも嘆き叫ぶ演技がうまいんだ。
でもって海の近くで子供を育てる空と再会したときに、爪先立ちで空に抱きつくのがかわいいよなー。
ゆうひさん演じる空って「雰囲気オッケー!」な役で、実はたいしておいしい役じゃないんじゃないかと思う。
中心は「過去をなくしちゃったんだけど俺ってだれ」と「ナチュラルに人を殺しちゃったんだけど俺って何者」だもんな。
あー眉間のしわがいいわー。
悩む役、深刻そうな役は特技。
ただし場面としておいしいところとか濃いキャラは他の人に取られてるんだよね。
主にシャングリラチームですか。
はっきり書くとともちんの氷が6割持っていってる気がします。
あのくどさは…笑える。
とはいえ見ているときは「うおおおおゆうひさんかっけー!」「出たこの2次元」「そのスタイル異常です」とばっかり思ってしまうので、実質的に話を回してるかとかわりとどうでもいいんじゃないかと…。
ゆうひさんは出ているだけでおいしいんです。
2次元コスプレしてれば最高です。
そーいやうちの姉が初めて宝塚にいって『暁のローマ』を見たときに、「ゆうひさんばっかりガン見しててストーリーがわからん」と超満足げに言ってましたわ。
好きなシーンはちーちゃん演じる雹が死んだあと、彼に守られ導かれるようにして水之城にたどりつくところ。
あそこのダンスが好きだ。
最後のシーンで海の近くに孤児たちを集めて育ててる空さん。
子どもの名前が「美雨」…。
嵐さん(パスワードが「MIU」)といい空さんといい、この話の野郎どもの能天気さがいとおしいわ。
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