『メイちゃんの執事』感想・2

まずプログラムが面白いんですよ。

スチール写真の上下を飾る花に爆笑しました。
このやりきった感がたまらん。
ちょっと昔のプリクラっぽくもあります。

なんつっても汝鳥さんのおじいちゃんがそのまんますぎる。クォリティ高い!
ハゲヅラと皮膚の境目がわからないのは修正したんだろうけど。
『黎明の風』で吉田茂をやったときのなりきりっぷりを思い出しました。

お嬢様と執事の写真もいいです。
真風、金髪のカツラ似合うわあああ。

でもメインどころの名前のあるお嬢様と執事の写真はぜんぶほしかったわ。
神崎とエロヒゲがないとかありえない!
せめて集合写真だけでも…。

ストーリー紹介は理人さんの語り口調ですよ。面白すぎる。
よって剣人は「愚弟」呼ばわりです。

そして背表紙、ルチア様が色っぽい…。
こんな女子中学生、ヤだ(笑)。
しかしれみちゃんが本気である。

と、プログラムをざっくりみてから観劇に臨んだわけですが、マンガそのままっすねー。
ジェンヌさんの2次元再現能力半端ねぇ。
特に汝鳥さんが…! しゃべり方とか頭で読んでたとおりすぎてびびるよ。

そして芝居が面白い。
児玉っちなのに、観るまではびくびくしてたのに面白くてなんかムカついた(笑)。くそう、笑わせられちゃったぜ。

理人にヘリから突き落とされる剣人のへんな人形とかさぁ。
しかもカラスにつつかれて「やめろ」とかさぁ。
いやー、こんなんで笑ってる自分が悔しいわ。

テンポがよくって、話の流れがまとまってて、登場人物に感情移入できた。
『忘れ雪』のひどさはなんだったのかしら…。あれは原作自体がひどかったけど。
児玉っちの留学の成果なのか原作の威力なのか。

そしてセットも衣装も好き。制服かわいい。
セットも使い方上手いなぁ、と思った。

映像がたくさん使われてるのは正直なところほとんどなくてもよかったかなぁ。
目のアップを見せられても現実に帰ってしまうわ。
でもヘリコプター絡みのところはよかったと思う。

理人が薔薇の花から出てきたときはどうしようかと思ったけど、ちょっと楽しかった。
堂々とこっぱずかしいことをやってくれるのが宝塚の楽しみの一つだからなー。

ところでこの公演の主演はべにーだけど、主役はやっぱりメイちゃんだと思いました。
なぜって、理人って基本的に変わらないから。

たとえば理人が「自分のお仕えするお嬢様」としてみていたメイちゃんを、あるときから「自分の愛する女の子」としてみるようになるといったような心理変化があればまだ理人の物語として扱いやすいと思うんだけど、私にはそれが感じられなかったんだよね。
どこで理人がメイちゃんに恋愛感情を抱いたのかよくわからなかった。

メイちゃんは田舎でのんびり暮らしていた女の子が突然お嬢様になって葛藤を強いられる。
心理的にガンガン動いて成長する。
だから主人公として立ちやすい。

『エリザベート』が宝塚版を上演するにあたって主役のトートに「愛と死のロンド」を歌わせたように、理人を主役にするには仕掛けが必要だった。
もちろん理人の歌はあるんだけど…、いまいち“動いて”ないように思えた。

とはいえ、主人公がどちらであれこの公演が面白かったことに異議はありません。

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