雪版ロミジュリ感想・5
2人のジュリエットについて。
最初に観たのは舞羽ジュリエットのほうでした。
歌うまくなった(ような気がする)。
顔かわいい。
なんつっても「ああ彼女がヒロインね」と思える。
さほどうるさくない耳を持っていることにもよりますが、私には文句はありません。
これだけできれば充分です。
なんで彼女が娘1じゃないんだろうなー。
「どうしても彼女に!」というほど入れあげてはいませんが、それでも娘1でいいじゃないかと思いました。
とはいえ、せしるの愛をガン見していたので「せしるが娘1でよくね…?」と思ってもおりました。
しかし本当にそうなった場合、歌がひどいことになります…。声もけっこうアレです。
さすがに本気では言ってません。
さて次に観たのは夢華ジュリエット。
歌はうまいんだと思う。
が、「みみジュリよりはうまいんだろうな」くらいにしか思わない。たいした差を感じない。
それは私の耳音痴っぷりに由来するものだろうから賛同を期待はいたしません。
上手いことは上手くても感動するレベルではないということか。
芝居も悪くない。多分。
「いい!」と叫ぶレベルではないですが研1としてみれば充分でしょう。
(ただ、研1で大劇場ヒロインという大抜擢を受けるほどかと言うと話はまた別ですが)
問題は見た目。
キッッツいです……。
メイク顔もアレなんですが、誰もが言うとおり最大の問題は体格。
身長もだけどゴツさがすごい。
身長だけなら、極端な話、長身男役の嫁になれば解決する。
が、あの体格はなぁ…。誰の隣でもどうにもならんだろーて。
仮面舞踏会であのミニスカ白ドレスを着る。
靴ぺたんこです。
思わず周りを見渡してしまいました。
センター付近のちびっこ男役たち(失礼)はみんな頑張ってます。ヒール高いなー。
娘役たちは総じてヒールが控えめ。センター付近の男役と身長差をつけようとするとそうせざるを得ないのでしょうか。
そして奥のほうにいるそこそこ身長のある若手男役たちもヒールは控えめです。
センターにあわせてバランスをとった結果かしら、といらんことを考えます。
話は戻って研1の彼女。
問題は身長じゃないんです。後ろを向いたときの背中。
これをゴツいといわずしてなんという。
加えて全体にむっちりしてるもので「なんでおばちゃんがいるの?」という気分に。
舞台で見るむっちり体型は「若いからパツパツしてるのね!」ではなく老けてみえるだけだということを知りました。
これと恋に落ちるロミオの気がしれません。
運命の恋にリアリティがありません。
話の根幹が崩されます。
(ついでにいえばパリスやらティボルトの気もしれません)
それから、仮死性の毒を飲んで横たわったジュリエットの体の分厚さにも軽くのけぞりました。
はっきりとは覚えてないけどみみジュリはこんなんじゃなかったよね…?
なんというか、どすこい。
全世界で何度となく上演されてきた『ロミオとジュリエット』。
誰もがだいたいのストーリーを知っている有名な作品。
時間をかけてつきあっていくうちに彼女の性格に惹かれ…という話ではないだけに、ヒロインが美少女でなくては成立しない話なんだなー、としみじみ思いました。
声だけ聞いてれば大丈夫なんですけどね。
ビジュアルは物語からリアリティを奪うレベルです。
さて、フィナーレ。
ジュリエット役じゃなかったほうの出番はダンスとパレードだけなのね。出番の少なさにびっくりです。
が、ジュリエットが大役すぎて、役代わりでもう一つ演じようものなら共倒れになりかねないのでこれはこれで正解だと思います。
どうでもいいけどダンスのときのみみちゃんの髪型がデニッシュロールを乗っけてるようです。
そして娘役がはけた後に大階段についているドレス姿の2人。
コマせしじゃねーか!
そうか君たち男役ダンスに入ってなかったのか、そうか…。
2人はキムラさんに絡んで踊るのでした。あたかも相手役、ダブルヒロインのように。
うん、せしるが娘1でいいと思うよ…。(くどいようだが本気ではない)
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