『愛と青春の旅だち』感想・4
・障害物訓練ではじめて壁を超えるシーガー。けなげでかわいくて素直に応援したくなります。
(またかわいいしか言ってない!)
そしてもう一人壁を越えた男・ザック。
自らの記録よりも仲間に手を差し伸べることを優先した。人間的に成長したことが明らかにみえる。
青春っていいな。
・DORしたその足でリネットにプロポーズしにいくシド。
はじめて自分の意思で動いた。
はじめて自らの生を生きた。
兄の代わりではなく、シドという1人の人間として人生を歩み始めた。
だが、リネットはそうじゃなかった。
彼女が欲していたのはシドという人間ではなく将来士官になり、自らをハワイで生活させてくれる男だった。
指輪は返され、結婚を断られる。
リネットから語られた理由に自分が愛されていたわけではないこと、騙されていたことを知る。
彼のすべては崩壊した。
そして悲劇を迎える。
――という流れなんだが、いやー、べにーの演技すさまじいね(褒めてません)。
精神が崩壊して笑いだすところで『エル・アルコン』の新公を思い出しましたよ。
(本公演ではラブ様がやっておられたティリアンの父、「悪魔めぇぇぇぇ!」と叫び手をぷるぷるさせながらセリ下がって行く役をしてました)
あのとんでもない笑い方リターンズ。
ついでに「僕にだって壁は超えられる!」のあと(キリッ!)と2ちゃん的につけたくなります。
本来、今の3倍は泣けるはずだと思うの。
・シドの死によりあることを決意したザック。
銀橋でのちえの腕まくりがかっこいいです。ものすごく強そう。
対するテルのフォーリー、…弱そう。本人比でがんばってはいるんだが、いかんともしがたい体格差があるよね。
でもフォーリー軍曹が勝つんだ(笑)。
シドの戦い方に関して「彼は紳士であります」と語るんだが、フォーリーの視力が万全だったらシドが勝ったかもしれん。
・卒業式。
デラセラがしゃべってるのは彼が首席卒業だったってことだろうか。体力なさそうなのになぁ…、机上の試験科目で稼いだのか。
・その足でポーラの働く製紙工場へと赴くシド。
ここで2人を祝福しているリネットに救いを感じる。
・そしてフィナーレ。
ロケット衣装が目に痛い! 78期の初舞台ロケット並の衣装のどぎつさです。
・エトワールがあんるだ。嬉しい。
このポジは歌える路線外娘役のひとつの到達点であってほしいから。
めったに花形ポジションが与えられない彼女らにこそ、このような光のあたる場所を用意してほしいんだ。
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