『FLYING SAPA -フライング サパ-』を見たんだ・4

2020-12-30宙組公演感想,宙組,専科

・ズーピンのキヨ。
こんな芝居できたんか! これまであまり芝居らしい芝居を見た記憶がないので、予想外な喜びでした。
ライブビューイングで1回しか見れてないのが残念。
何回か見たら「ここは伏線か!」とか「お、ここも後につながる小芝居してる……」とかより楽しめただろうになぁ。
でも見事に翻弄されましたよ私は……。

最後のところはキヨらしい運動能力を発揮してて笑ってしまいました。どんなジャンプ力してんのよ!
もうね、すごいもん見ると笑うしかないときあるじゃないですか(だいもんの歌とか)、あの感じです。

・総統01の汝鳥さんはマモーとかミモーとか思い出したわ……(たぶん一定年齢以上の人はわかると思う)。
1幕終わりの登場の仕方もなんかきたきた感があったわ。

総統01の悲しみも行きすぎた正義もわからないではないだけに、辛い。
違うんだよとは思っても、真正面から糾せばいいわけでもないだろうなと思ってしまって。

・総統01につながる難民ブコビッチがほまちゃん。
いつもながらいいお芝居で……まだ研10にもならんのに組内専科さんみたいな存在感はなんなんだ。
ちゃんと汝鳥さんにつながってく演技なのがさすがです。
妻と子を亡くして平和を希求したかれの息苦しいまでのまじめさとかね。

・違法ホテルのおかみ・キュリー夫人のおいちさん。
温和なほわほわおばあちゃんも厳格な貴婦人も演じるかと思えば、すれた老女もやる。
なんでもやるなぁ……さすが専科さん。

無法者たちとわたりあう手ごわさ、テウダ(まっぷー)たちに見せる情、そしてラストの未来を探しに行く可愛さ。
どれも素敵でした。

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