『シャルム!』中継を見たんだ・1

2020-12-30花組公演感想,花組

地元映画館で観た『シャルム!』東京楽の話を今さら。

できることなら現地で見送りたいですが(誰だってそうでしょう)、そんなプラチナチケットはないので中継で見られるだけでもありがたいことです。
Blu-rayになったりスカステで放送されたりするとはいっても、当日の気持ちは特別なもの。
映画館に集まったファンも同じで、ほうぼうからすすり泣きの声が聞こえました。

・初舞台からとはいかぬものの、月組時代からずっと見てきたみりおの退団の日。
ムラでも思ったけれど「大きくなったなぁ……」と感慨深かったです。

月組時代は底知れなさを秘めながらも、若く可愛く愛らしさがあったみりお。
それが花組に組替えしてトップを何年も務め、ただのトップスターではなく「大トップスター」と呼べる存在になりました。

孔雀の場面の色っぽさ、毒気。
手をひねり、体を揺するだけで暗く強い芳香を放つ。
劇場中にみりおの香りが充ちるような、幻にとらわれそうになります。

いつの間にこんなに易々と女たちを手中におさめるようになったのか。

・かれーちゃんたち男役だけとのタンゴも美しく強い。
黒赤の衣装、昔はこういうスーツ系があまり似合わなかったよね。
どうしてこんなに似合うようになったんだろう。

これも花組トップとして、ストイックに自分を磨き続けてきた成果なのだろう。

・みりおの歌はどれも心地よい。
雪組同期トップのだいもんのような圧はないけれど、甘口で喉ごしよく人を酔わせる。
すっと体のすみずみまで沁みとおるようだ。

0