『追憶のバルセロナ』感想・3
梅芸で初日などに観たときの感想。
・主人公と2番手に想われるセシリアは今作が退団となるまいあ。
この役付きは新公ヒロインをしなかった娘役としては十分な餞別だろう。
退団はさみしいが、いい役で辞めるのだからきっと幸せと言わねばなるまい。
スタイルが良く、歌もダンスもできる娘役さん。
あまり「お姫様」の雰囲気はないが(路線育ちでないからか?)、精一杯取り組んでいるのが見て取れた。
フランシスコを愛する気持ちもロベルトに頼る気持ちもわかる、伝わってくる。
セシリアは従順で、清らかで、たおやか。
か弱さもまた女らしさ・女性としての慎みという美徳として映る。
人に頼らずに運命を切り拓いていくような育ちをしていないんだろうなぁ……。
・ロマの一員・アンジェリカを演じたららは、ラストでずんちゃんに荷物持たれて身をよじらせるところがめっちゃ面白い。
ずんバウの『パーシャルタイムトラベル』のときもそうだったけど、身振りで笑いとれるってすごいな。
ダンスもきれい。
スタイルの良さもあって映える。
ららちゃんは芝居とダンスが得意で、スタイルの良い娘役さんで、その良さが十分に生きた。
ららちゃんは想いが報われない役が多いけど、今回はずんちゃんのロベルトとうまくいきそうでよかった。
・そらのフェイホオ。
初演を観ていないのだけど「ああ、キムの役ね!」という感じの役。
可愛い。
初日は観客が笑いすぎていて違和感があった。
フェイホオは間で笑わせるハリーらしい役だけど、初日はフェイホオがひたすら「可愛くてまじめ」な子に見えて、あまり笑う感じにならなかったんだよね。
(素直に「いい子だなー」と感じた)
2日目は私にも面白かった。
芝居がちゃんと「笑い」の間としてハマったんだと思う。
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