景子センセイは、耽美とかロマンとか文学とかをやるより、こういうテイストの方がいい気がする。特に大劇場では。
はい。たいそう面白かったです。
『Paradise Prince』を観ながら『シンデレラ・ロック』っぽいなー、と思いました。
キラキラした若者の青春。
登場人物がかわいくて、ノリがよくて、基本的に大悪人もいなくて、愛情と信頼と勇気と努力の世界。
予定調和すぎるきらいもあるけど、なんだかんだ言ってこういうストーリーも好きだ。
何度でも見たい。
またあのかわいらしい人たちを見たいし、舞台できれいな夢のような世界を見たい。
万華鏡の中で繰り広げられるサーカスのような世界を味わいたい。
現実とは違うだろう。
でも、それでいい気がする。
たまに見る舞台では。
この作品はものすごくタニウメに合ってた。
特にタニオカさんに。
ビジュアルがよくて育ちがよくてまっすぐで素直で屈託がなくて夢を忘れずに努力をいとわない青年スチュアート。
自転車に乗って颯爽と登場するシーンはかっこよかった。
下手にキザって無理やりかっこよさを見せつけるより、さわやかにかわいらしく等身大の青年を描き出した中に自然と浮かび上がるかっこよさの方が似合ってて、こちらも素直に美しさやキレイさを受け止められる。
にしても近くでみたらありえん脚の長さだったー。(今回もまたチケットに恵まれたので)
わけわかんね。
細身のスタイルを堪能できました。
今回はかなりコメディで、ハイソな世界からきた若者スチュアートが庶民の世界でうっかりやっちゃう間違いがおかしい。
ぶっちゃけベタすぎるほどベタで、今までに100万回使われたネタだろ、ってな感じではあるんだけど。
キャサリン達が住むアパートのダイニングを間違えて、
「こんな素敵な物置きあるわけないじゃん、ねぇ!…バカ!バカ!」
が一番好き。
自分で自分を叩いてましたなw
それとキャサリンの地道な生活を聞いて、
「地に足がついてるっていうか…。生きてるって感じ」
感動するところもw
そしてツッコむウメキャサリン。
「意味わかんない」
さらっとバッサリ切るところが素敵です。
うっかりタニウメの普段の関係を想像しちゃっていけない。
宝塚には上下関係があるから実際そんなわけはないんだけど、もし2人が同期生だったらこんな感じだったんだろうか、とか思う。
ウメもかわいかったなー。
特にパラダイスプリンスの絵が届くあたりの場面の恰好がかわいい。
髪を下ろしたかたちのカツラも似合ってた。
ウメで一番好きなシーンは登場するところ。
仕事場にきて
「♪キャーサリン」
って多くの男性に迎えられて、ドン引きしてるキャサリンさんが好きです。
困ってるのに笑顔。だからアイドル扱いされちゃうんだよ。
2人とも歌はやっちゃってたところが多々あるけど…まぁ、いいやw
あんまり上手く歌われると見てる側がかえって動揺しそうだし。
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