花組全ツ版『GRAND MIRAGE!』感想・1

2023-11-28花組公演感想,花組

花組全国ツアー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』を観てきました。
まずは11月19日(日)16:30の梅田芸術劇場での公演です。
あとは金沢でダブル観劇予定。

全ツ版の『GRAND MIRAGE!』は本公演をもとにしながら、主演がひとこ、ヒロインが美咲、2番手がカチャとメインキャスト変更、そして花組トップのかれーちゃんと3番手ほのかちゃんが抜けた関係で番手繰上りがあり、それに合わせた作品となっていました。

全ツ版も中詰めの「シボネー」までは流れはほぼ同じ。
黄色と黒の幻影の場面が差し替えになってカチャメインでの「学生王子」。これまたカチャっぽいし、王道のロマンチックレビュー。
いつまでも若々しくさわやかに、水色の軍服で青春のきらめきを見せる。

カチャは「ロマンチック・レビューの申し子」的なポジションに収まるんでしょうか。
元専科で理事で顧問だった轟さんのような、それでいてトップスターに就任したことがないからある意味使いではいい。
主演してもよし、2番手におさまってもよしなのである。

砂漠の場面で、ひとこを最後に舞台に残すときの去り際のだいやの表情がとても素敵だった。
ダンスも体格を生かしてダイナミックなのに指先まできれいだったなぁ。

砂漠のところは本公演のまどか同様に美咲ちゃんも生腹。
お疲れ様です!!ありがとうございます!

砂漠のところのセリ下がりもないので、暗闇の中をはけていくひとこが見えた。

イタリアのカンツォーネの場面は男役さんたちのカツラが変わったような。
本公演と違う伊達男の姿を見られるのも続演ならではのお楽しみですね。

いろいろと全ツ仕様になってる中で、カンツォーネの変更は凄い。
本公演は路線男役数名が銀橋に出て娘役は本舞台で歌うところ、銀橋がなく人が足りないためカチャ1人で娘役8名を引き受けて愛し愛されてました。カチャさん、モテすぎ。

シボネーのラテンの女Aはみさこちゃんとはづきちゃん。
みさこちゃんが目立つ使われ方をしていて嬉しい。可愛いもの。

全ツでもはなこちゃんはヒロインを肩に乗せて歩いてました。おおおおおお疲れ様です! ヒロインの美咲ちゃん、まどかより大きそうよ!?
お身体だいじに!!
にしても、成人女性を片方の肩に担いで歩いてくるって可能なんですね……。はなこちゃんも中の人は女性だと認識してるんですが。

だいやが濡れ黒髪から茶髪に変わったことで、大劇場時のR指定をぶっちぎりそうな色気は収まり、全国でも安心してごらんいただけるくらいになった。
それでもやっぱり垂れ流してるけどね、色気。
黒髪じゃなくなったことでプロローグやフィナーレ衣装のパステルカラーとの相性はよくなりました。
ロマンチックレビューらしさは全ツのほうがあります。
全ツの髪型はプロローグやフィナーレ用、本公演の濡れ黒髪はシボネー用って感じ。

梅芸では最下手の席だったので、シボネーで振りの途中で袖に入っちゃう子も全力で踊ってるのかよく見えました。

羽山先生のボレロは、本公演では2・3番手のひとことほのかからスタートするところ、全国ツアーではカチャのダンスソロから始まる。
ライトの中に飛び込んでいく流れはあるものの、そもそも最初から明るかったのはまた全国ツアー仕様かな。
会場によって舞台の仕様がいろいろと違うだろうしね。

主演コンビのデュエットダンスで歌うのはあかさん。
ひとことは同期と思うと感動もひとしお。

パレードがあり、全国ツアーなのでご挨拶があり。
だいやが泣きそうな顔に見えました。
宙組だけで収まらないいろんなことが起きている状況で、全劇団員に聞き取り調査をするということも報じられている状況で、それでも花組生たちは組と劇団を背負って全国に旅立っていくんですね。

ご当地出身者の紹介は兵庫も含めてですごい人数。

紹介された人たちは途中から、名前を呼ばれて返事をしてはほっぺたでたこ焼きを作るという流れに。
ラストのあおいちゃんまでやり切りました。

組長のあおいちゃんはピンクのバインダー(飾り付けられてて可愛い)を持ってて安心したわ。
ご挨拶はともかく、人の紹介や公演案内などは紙を見ながらでも問題ないと思うの。

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