現役宙組生が亡くなった事件で、遺族側と劇団側が11月24日に面談交渉。
読売新聞には「遺族側は27日にも協議の結果について公表する方針。」とあったので、その面談交渉を受けて27日に遺族側が記者会見するのかと思っていましたが、WEB記事を探したかぎりではそういうのはなさそうな感じでした。
面談交渉では劇団側と遺族側で決裂しているようす。
以下、神戸新聞NEXTより。
宝塚歌劇団宙組に所属する俳優の女性(25)が9月に急死した問題で、24日に歌劇団と面談交渉を終えた遺族が27日、代理人の弁護士を通じてコメントを発表した。遺族側は歌劇団に対し、改めて上級生らから女性へのパワハラがあった事実を認めるよう求め、「パワハラが否定されたままで、合意解決することはありえない」と訴えた。
(中略)
一方、歌劇団側はパワハラについて「現時点で特定のパワハラの存在を認めていない」としつつ、「報告書に拘泥することなく、遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議したい」と示した。
(中略)
遺族側は11月末か12月初旬ごろ、必要な証拠を付けて歌劇団の調査報告書に対する批判書面を提出する。12月後半に次の面談交渉を予定しているという。
神戸新聞NEXT
遺族側は労働環境もですが、パワハラへの謝罪も要求していますから。
劇団がハラスメントを認めないかぎり物事は進展しないでしょう。
宝塚歌劇団の労働環境については2年前の2021年9月にも労働基準監督署による行政指導が入っていたことが明らかになりました。
こちらはジェンヌさんではなくスタッフ(演出助手とか?)のようですが、たったの2年前のことですからね。
労基が入ってすらこうなのですから、劇団に自浄作用などないのだろうなと、改めて思います。
なお、24日の話し合いを受けての劇団側のコメント(「ご遺族代理人とのお話し合いについて(ご報告)」)はデイリースポーツに出てました。
このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、ご遺族の皆様には、心よりお詫び申し上げます。また、多くの宝塚歌劇ファンの皆様ならびにご関係の方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。
11月24日(金)に、ご遺族の代理人と当方代理人によるお話し合いをさせていただきました。弊団は、ご遺族の大切なご家族がお亡くなりになったことについて大変重大なことと受け止めており、冒頭で、ご遺族に対する謝罪の気持ちをお伝えいたしました。弊団としては、今後、継続してお話し合いの場を持たせていただき、11月14日に公表した調査報告書の内容のみにとどまることなく、ご遺族のお気持ちやお考えを真摯に受け止め、誠実に協議してまいる所存です。ご遺族には、改めて正式な謝罪を申し上げる機会をいただけるように努めてまいりたいと考えております。
デイリースポーツ
かねて、私には不思議におもっていることがあるのですが、なぜこの文章がスポーツ紙には出て、宝塚歌劇団の公式サイトには出ていないのでしょうね。
今は11月28日午前1時30分、劇団が文章を公表した翌日深夜です。
今回に限らず、歌劇団は世間への記者会見などは行っても、我々ファンへの周知は遅い。
それはつまるところ、「世間」への対応はしなければいけないけれど、ファンのことは軽視してるんだろうなぁと。
報道各社=男社会と、ファン=女性への対応の格差を感じます。
舞台の内外で過酷な状況に置かれているタカラジェンヌは女性だけなのにもかかわらず、記者会見に出席するような上層部には男性しかいないという偏りともつながっているのではないでしょうか。
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