『万華鏡百景色』感想・5

月組公演感想,月組

けっこう前ですが、月組大劇場公演『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』のライブ配信を見ました。
現地(大劇場)で2回、配信で1回の計3回の観劇です。
東京楽もライブ配信で……と思ったら、うっかり花組梅田とかぶらせてました。しまった。

9月24日(日)のライブ配信で思ったことを、そのとき書いたメモを元に残しておきます。
(実はこの手のメモがいっぱいある……なんなら去年の公演とか……)

・やはりものすごく好きなショーです。
基本的にダークなものが好きだからね、そりゃ幼いころから。
たぶん文学系オタクには特に刺さりまくるショーなのでありましょう。

・菊の精でセンターでくるくる回るのはこありちゃんかな。
ダンサー娘役さんの見せ場が嬉しい。

・コーヒー1杯で何時間も粘るのはねぇ……と女給にひそひそされる芥川。
む、胸が痛い……。
(店が混んできたら出るよ!!)

・シースルー越しのるねの筋肉。

・この場面のちなつの演技力はやはりすごい。
呆然としているところから、仕事をとなって、そのうち恍惚となって、最後は娘を喪った父親の顔に。

ご本人は『歌劇』の座談会で「(良秀に)共感できない」と言っていたけれど、演じる上で「共感」はかならずしも必要じゃないと思いますよ。演じて、客席に感じさせられればいいわけで。
(たとえば『エリザベート』のシシィに完全に共感したって仕方ないでしょう)

というか、共感ベースの作品や役柄が多いけれど、そればかりだと作品が小さくなると思うんですよね。
共感ベースのほうが、観客のウケがいい傾向にあるけれども。

・中詰めの衣装のピンクに「花組みたい……」とちょっと思うけど、ずっと黄色着てるわけにもいかないしね。
娘役のホットパンツが可愛い。

中詰客席のれいこれんこんのハグも映った。

・昭和の場面「オメェだヨォ」のれいこちゃんの顔が良すぎる。
顔のつくりのよさと、演技力。
おだちんとの相性もいいですよね。

・令和のシーン、いろんな人に歌が回るのがいい。
お名前のテロップください(笑)
れいこちゃんのカラスの死の投げキスで死ぬのね。(これで死にたいファンけっこういるんじゃないか?)

・みとさんの不穏な歌からパーンとしたちなつセンターの赤い大階段への流れがすごい。

ちなつは付喪神として人ならざる者、人間とは距離をとった者として存在していたときは、何度も転生して出会うれいこちゃんと海ちゃんを見ていた(≠見守っていた)。
最後に人間(≒鳳月杏)として登場したときは、れこ海を引き合わせてるのが面白いですよね。ちょっとメタ的な感じもあり。

・れこ海のデュエットダンスの美しさ。
透明感のある笑顔が美しい。
(しかしキスシーンは遠い(笑))

幸せ顔のデュエットダンスの最後に花火が打ち上がるの、おめでたくていいよね。

・れいこちゃんのパレード衣装、ものすごく花火みたいだったんですね。



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