『DEATH TAKES A HOLIDAY』を見たんだ・3

月組公演感想,月組

6/24にライブ配信で見た『DEATH TAKES A HOLIDAY』の感想の続き。
メモってあったぶんをまとめときます。

・りりちゃんがほんとにすごかった。
歌がすごい、とにかくすごい。

戦死したロベルトの妻・アリスは、奔放なふるまいをするアメリカ人女性。れいこちゃん演じるサーキ王子にも愛を仕掛ける。
だけどその奔放なふるまいとは違った心を持っていて……。

りりちゃんにはアリスの性格、感情の揺れなどを表現する技術がある。
優れた歌唱力にダンスに演技力。
表現するスキルをずっと磨き続け、場に応じて発揮できるというのはなんて素晴らしいことだろう。

画面越しながら、場を圧する力を感じました。

・ちょっとずつ目の隈が濃くなっていく執事・フィデレのヤス。
かれーちゃんの作品のまゆぽん(『TOP HAT』のベイツさん)を思い出す苦労人ぶりです。
フィデレさんは大変だろうけど、こういう細かいワザに気づくと楽しい。

・娘役三重唱っていいですよね。
宝塚オリジナル作品だとなかなかない。

うみ、りり、おはねで聴きごたえがありました。

・七城くんにはヤングロベルトとして、死に向かう恐怖を繊細に演じようという気概を感じました。

大きな体でごく小さな子供時代を演じ始めたときはびっくりした。
でも、母親(=さち花)にとってはいつまでも忘れられない、小さなときの思い出なんだよね。

・みちる演じるエヴァンジェリーナ。
おばあちゃんだがまごうことなき娘2の役でしたね。
少しずつ記憶をなくして、わからないことも増えて、でもだからこそ本質的なところは見えているという役どころ。

専科のじゅんこさんとの関係に愛があった。学年差、超えてましたね。

・グラツィア=海ちゃんの父親役(ヴィットリオ)をおだちんが演じるというのも学年を考えるとすごいもんがあるんだけど、まぁおだちんだし……ではなから不安はなかった。
でもきちんと演じられるというのはさすがですよね。
サーキに振り回される気の毒さもありつつ、親としての愛や、娘を守ろうとする気概、貴族として、家長としての貫禄などを見せた。

・ロベルトの友人・エリックを演じたるねの白さ、清さはすごいなと思う。
若いだけでなく、「正統さ」をきちんと出せるのも宝塚の男役にふさわしい美しさだ。

・伝説の、悲劇の洞窟の恋人たちを演じたみうみんとすずめちゃん。きれい、可愛い。ダンス上手い。
いい使われ方でした。


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