『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』感想・1

2022-07-31雪組公演感想,雪組

雪組梅田芸術劇場公演『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』を観てきました。
観たのは7月24日(日)11:30の回のみ。(配信は見るつもりです)
専科の美穂姐様はまだ星組東京公演出演中で、美穂姐ポジははばまいちゃんが務めて活躍しまくってました。

『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』は元は今年の1月に東京で上演されるはずだったもの。
新型コロナ禍の影響で東京公演は全日程中止となり、今年夏の梅芸での上演が決定しました。
よって元の出演者とは変更になっている部分もあります。
そらちゃんは隣のDCで主演してるし、あやなちゃんはご卒業。代わりに縣くんらがご出演しています。

あがちんは主演バウ『Sweet Little Rock ‘n’ Roll』も全日程できたし、新公主演の『CITY HUNTER』『夢介千両みやげ』も東西ともに新人公演が上演できた。
梅芸版『ODYSSEY』も今のところは公演が続いている。
なにげに運が強いのかもしれない。
神社の名をいただいてるだけある? 縣神社のご利益? 病気平癒系の神様ではなさそうだけど。
こういう運の強さ、大事。

『ODYSSEY』の見せ場の一つがあがちんの「カルメン」。女装です。
男役さんは元々女性なのに女装とはこれいかに。とはよく言われることですが、中にはほんとに「女装」とお呼びしたい方もいらっしゃって。そのうちの1人(というよりもはや筆頭格)があがちんで。
あがちんは中の人はいい感じのお姉さんというイメージですし、101期同期生たちも初対面の印象がことごとく「美人」になっちゃうような美人であらせられる。

だが、それを上回る男役体格。
肩幅、腕の長さ、首の太さ、しっかりした顔の輪郭、横顔を美しく見せる高い鼻。
生まれ持って「男役」として立てるものを持ってるだけに、女役をすると「女装」になっちゃうんですよね。
カルメンという強い女性役であっても。

縣カルメンは「ハバネラ」(恋は火の鳥)を歌い、あらゆる男役さんたちを惑わせ、エスカミーリヨ(はいちゃん)、ドン・ホセ(咲ちゃん)と絡む。
この地方の男たちはみんな強い女が好きなのか。栄養状態が良さそうだから……?
人間は一般的に男性のほうが女性より大柄だけど、逆の生物だっているもんな。そういう世界線なのか?

はいちゃんは美形ダンサーでマタドールもお似合いなのであるが、なにせ相手がバリバリ男役のあがちん。
比べるとはいちゃんは線が細い。
なので、はいちゃんエスカミーリヨ、ぜったいに縣カルメンを御せんだろう感がすごい。

またね、縣カルメンはファム・ファタルというよりも闘牛のトロっぽい感じがあってね。
なんでもどーんとこい、吹っ飛ばしちゃうぞ! な猪突猛進な雰囲気。
恋にふらふらする感じもないよな……。

そんな縣カルメンを前にしてそれなりに男と女として成立させてた咲ちゃんは、さすがのトップの貫禄というべきか。身長もあるし。
なにより経験値が違うよね。などと思ったのでした。

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