『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人』東京新公を見たんだ・1

星組公演感想,星組

東京宝塚劇場公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』の新人公演をライブ配信で見ました。
6月30日(木)18:30開演。
たしかムラの新公は新型コロナの影響でなくなってしまったんですよね。だから、東京でできて本当によかった。
映像も残るし。

新公の雑感

面白かったー! と同時に驚くのは、星組若手の上手さ。
生徒個々人の能力差はあれど、かっこよさや美しさと技術を両立させている下級生男役に娘役、かっこいいおじ様枠としても活躍できそうな男役など、人材豊富でした。

星組って数世代前は、勢い!!元気!!技術はその次!!みたいな感じだったのに、近年は上手い若手が増えたなぁ……。
全体的に歌もよかった。

3拍子そろったスーパートップスター・こっちゃんの背中を見てるからかしらねぇ、なんてことを思ってみたり。
とはいえ、それだけで歌やダンスが上手くなるわけはないので、劇団や組も華やスタイルだけでなく技術を重視するようになったのかな。

ルーチェさんちゃん

主人公・ルーチェを演じるのはさんちゃん。これが新公初主演です。
もうすぐ雪組に組替えしますが、新公主演経験を引っ提げての路線スターとしての異動になります。

さんちゃんのルーチェはこっちゃんのセリフ回しをよく勉強したルーチェでした。
すごく似てましたね。

歌は苦戦。なにしろこっちゃんに合わせて作った歌だから……。
最初の曲は聞く側もほんとにあわわわとなってしまって。

ダンスはさすがのキレです。
入団時3席だったもんね。
(現星組には102期の入団首席~3席までの舞空・天飛・咲城が揃ってるのである)

新公主演したさんちゃんのことは詳しくないけど、お芝居はふつうでダンスがキレキレで踊れてお歌がちょっと苦手で日舞ができるお人なのかなぁ、と。
日舞はもしや文化祭のセンターだった?と先日行ったすみれミュージアムの展示で思ったので。
違ってたらすいません。

アンジェリークちづる

歌がうまいちづるちゃんですが、今回もいい歌を聴かせてくれました。
ほんと最近の抜擢される娘役さんは歌が得意な人が多いわぁ。

芝居もいい。安心して見ていられる。
だけど、顔の表情のつけ方が激しいのかな。
顔立ちのせいか、前月娘1のさくさくに似てる。ていうか、顔芸がさくら譲りすぎないか(笑)。

一番美少女度が高かったのは最後のご挨拶時の、あまとやさんちゃんの後ろで正面向きで表情をあまりつけなかったとき。
表情のつけ方次第で可愛さは変わるので、そのあたりは要研究かも。

レグルスあまと

2番手せおっちの役=レグルスを演じている天飛くん。
何度か新公主演経験済みで、本公演でも役付き、小公演でもいい役を演じてる天飛くんだけあって、さすがの上手さとしか言いようがないです。
彼ももともと3拍子そろった人で、文化祭から芝居がめっぽう良かったもんなぁ。

新公メンバーの中では安定感がすごいです。

これまで実力に比べるとビジュアルは……というところがあったと思うんだけど(失礼)、学年を重ねて見せ方も上手くなってかっこよかった。
スター性がありました。

天飛レグルスだとちゃんと探偵事務所を切り盛りできそう。
本役のせおっちみたいな振り回され&巻き込まれタイプじゃなくて、みんなを養う包容力を感じる。
探偵事務所にモラトリアムな若者たちがつどうのも、レグルスの度量と収入(ちゃんとありそう)ゆえにレグルスが「来いよ」とか言ってるに違いない。

本公演だと最後のラブシーンはティアに主導権を握られてる感じがある。
でも新公だと天飛が男っぽいから、ちゃんと自分から行ってる雰囲気でした。

以前から喉が弱いと自覚しておいでのようで、今回も迫力の美声とはいかなかった。
でもいい声だし上手いよね。
充分に聴かせる歌です。

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