姉からのメール・249・花組

姉からのメール

姉からの感想メール、これが最後。

花組 梅芸 二人だけの戦場 感想4

・髪の毛ボワっとしたそばかすの子、そんなにセリフあるわけではないけど、なぜか動きを追ってしまった

・わたしひとこがやる役って割と理性的なイメージを勝手に持ってしまっているんだけど、だからか法廷で熱くなったり感情が昂る兆しを見せても、言うてひとこのやる役だし、理性的なはず…理性なはず…理性的な……おい!!!コイツ結構脳筋やんけ!!!ってなった、ことのちゃんのお店のバトル(vsあかさんたち)で。静観決め込むシンクレアとの対比よ(テーブルで余裕ぶっこいてるかれーちゃんの態度に、ティエリーとクリフォードの相互の信頼の厚さと過ごしてきた時間を見た)。ベテランソルジャー勢をシメに行った時のイチャモンがあまりにもイチャモンすぎてさぁ(°▽°)笑。もっとこう、なんかできるやろ、それっぽい理由付けが笑(クリフォードのことは私も止めない)。法廷で凛とした態度で理路整然と受け答えはする、でも語気は強く感情も漏れ漏れだなー、あーその憮然とした表情は裁判官の心象が悪くならんか?みたいなのは思ってはいた、いたけども…!!意外な役で面白かった、ひとこ(*^^*)。めちゃくちゃ強い「クリフォードだ!!」かっこいいわぁー!

・でも一番強くて怖いのは間違いなくびっく

・私歌上手いんだからね!!が本当にうまいあいらみこちゃん。おしゃまさんな背伸びした少女がハマるねぇ。このあたりのコメディパートはふふってなった、トレーとかタオルとか

・こんな展開、りんきらとさおたさんの「二人だけの戦場」やんか!!わたし的にはもうそれでいい、あーーーグっときたわーーー!!りんきらの手紙はちゃんと裁判の材料になって欲しい

・そこからの怒涛の展開ね、手に汗握ったよね、リアルタイムで進行していくもんだからえっ誰が誰を!!ってなったわ

・士官学校では、判断は冷静に、しかし撃つと判断した時はためらうなと教えられているはずで、その訓練通りに撃ったんだろうけど、訓練ではないのだ、しかも味方である上官を…と認識していく様子がすごかったし、そこからまた自分を取り戻していくグラデーションがすごく鮮やかでおおってなった……それやっていいんだ…宝塚のトップとして…ウリである自分の美貌とかクールな佇まいとかそういうの、今舞台上でまるっとよそにやったこの人…嘘やん…って震えた

・ライラがそばにしっかりいて尚、正気に引き戻すのが、ひとこの歌、というか学校時代の訓練の経験や思い出っていうのが、この宝塚にあってまさつか先生独特ですね?!と思ったわ。王道だったら絶対まどかちゃんの抱擁で戻ってるやん?自分を律する過程で必要なのが、彼女という存在ではなく過去の自分や友との思い出っていうのがね。あれを乗り越えたんだから自分はまだやれるみたいなのは苦しい場面において力になるものだよね。銃が手から離れなくて指一本づつ解いていってるのが細かいなーと思った。ちょっと違うけど、認知症のおじいちゃんに銃のレプリカ渡したらシャキッとしたりするっていう、経験とか思い出から、動けた時代の体の記憶を思い出すみたいなのと無関係ではない気がする

・びっくが挨拶にきたのは、無意味な線引きをしない、ボーダーレスな人としてシンパシーと敬意を持っていたかれーちゃんに対し、この人にはスジの通したい、っていうびっくの立場を超えた親愛の情からの行為だと思うんだけど、その時の表情がなんともいいのよ!!そこにいることのちゃんも「逃亡兵」という言葉で辛そうに顔を背けたり、立ち去り際、シンクレアに少し会釈するだけなのもさぁ…恥じたり後ろめたく思うことをしてるわけではないという思いがありつつも、びっくを逃亡兵という、追われる立場にしてしまったみたいな複雑な感情なんだろうな…

・戦場といえば付きものの、順番に一人づつ死んでいくやつー!!みんな倒れ方ドラマチックでいいな、派手に頼むわと思いながら見てた。下級生絶賛応援場面

・クリフォードの言う「平和」の意味が気になったわ、連邦側にあって、彼はどういう状態を平和と言っているのか

・虚しく思うまでに長くかかったもんだよ、この二人こそ、できちまえば良かったのに…!最後、まどかちゃんを抱いたままひとこと握手するのもなんかいいなー。多くを語らずとも、感謝とか再開の喜びとか労いとか信頼とかいろんなものがこの握手に込められてるんだろうなーと胸が熱くなりましたとも。もうこれでいいの、全部伝わるのよ、この二人には

・椅子、どうするんやろ?からのそれを使った個性的なダンス面白かった、もう少し長くても全然いいのよ!最後の椅子持ってこっちにニジニジしてくるのは、銃を突きつけられてるようで、ちょっと怖くておもしろかったなー

終わり

4